【最新版!】韓国の主要化粧品業界15選〜製造業(食品以外)業界〜

今回は、化粧品業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて15社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

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目次

韓国の主要化粧品企業11選〜ローカル編〜

AMORE PACIFIC (アモーレパシフィック)

1932年、創業者の母が椿のヘアオイルを直接作り販売し始めたことから始まった。2008年に販売開始したアイオペのクッションファンデーションは世界初のクッションファンデーションであった。

取り扱いブランドは百貨店スキンケアブランドのSulwhasoo、百貨店メイクブランドのHERA、ロードショップビューティーブランドのInnisfree、ETUDE、ヘアケアブランドのミジャンセン、呂(RYO)などが代表的である。

2023年第二四半期の売上は9120億ウォン、営業利益は390億ウォンであり、前年同期比でそれぞれ21.6%、59.3%下落した。

2022年の生産実績は3兆4869億ウォン、市場占有率は25.66%で、占有率は一位である。

出典:https://www.apgroup.com/int/ko/index.html

LG生活健康 (エルジー生活健康)

1947年創立。韓国最初の歯磨き粉“ラッキー”の販売を開始した。ビューティー部門とヘルスケア部門から成り立っている。ビューティー部門では后(フ)、su:m37°、OHUI、CNPなどの百貨店化粧品ブランドやTHEFACESHOPなどのロードショップブランドが有名であり、ヘルスケア部門では歯磨き粉のPERIOE(ラッキーから名前を改名)、ヘアケアブランドのReEn(リエン)、ドイツの皮膚科学ブランドのPHYSIOGELなどが有名である。

2022年の生産実績は3兆4262億ウォン、占有率は25.21%でアモーレパシフィックに次ぐ第二位である。

中国事業の不振などの余波で、2022年の売上は7兆1858億ウォンで前年比11.2%減少し、18年ぶりに逆成長した。営業利益は7111億ウォンで44.9%と急減した。

出典:https://www.lghnh.com:984/index.jsp

AEKYUNG (エギョン)

1950年創立。国内最初の美香石鹸を販売を開始した。ビューティー部門とヘルスケア部門から成り立っている。ビューティー部門ではクッションファンデーションで有名なAGE20‘s、コンシーラーで有名なLUNAなどがある。ヘルスケア部門はヘアケア、ボディケア、デンタルケアなどの商品を取り扱っている。

2022年の生産実績は2700億ウォンで市場占有率は1.99%である。

中国の6.18ショッピング祭りの売上が増加したことなどにより収益性も向上している。。2023年第二四半期の予想実績は売上額が1622億ウォン、営業利益が136億ウォンで、前年比がそれぞれ14.4%、224%増加すると予想される。

出典:http://www.aekyung.co.kr/KR/main/main.do

CLIO (クリオ)

1993年CLIO商事を創立し、専門家用色調ブランド“CLIO”をローンチした。取り扱いブランドは、メイクブランドのCLIO、peripera、スキンケアブランドのgoodalなどが有名である。流通チャンネルはオフラインではオリーブヤングなどのH&Bストア、オンラインではクリオブランドの公式ショッピングモール“CLUB CLIO”などである。

2022年の生産実績は1176億ウォンで、市場占有率は0.87%である。

クリオのターゲットは20~30代の若い女性である。

2023年の第一四半期の売上額は2816億ウォンまで伸び、売上比重はポイントメイクアップ50%、ベース27%、スキンケア21%、内需と輸出比重はそれぞれ59%、41%であった。

出典:http://company.cliocosmetic.com/ko/main/main.asp

TONYMOLY (トニモリ)

2006年にローンチした。流通チャンネルはオフラインでは路面店、オンラインでは公式ショッピングモール“TONYSTREET”などである。ターゲットは10~20代の若い層であり、スキンケアからメイクアップ商品まで幅広く取り扱っている。2013年に発売したジェルライナーなどがベストセラー商品であり、現在も販売している。また、近年では2018年に発売したセラミドモチトナーが販売数100万個を突破し、ベストセラーとなっている。

2023年第一四半期の売上額は312億ウォンで、前年比7.2%増加した。営業利益は5億ウォンで、13分期ぶりに黒字転換した。

出典:http://corp.tonymoly.com/

ABLEC&C (エイブルシーアンドシー)

2001年MISSHAをローンチした。取り扱いブランドは、MISSHAの他に10~20代をターゲットにしたA’pieu、アメリカメイクブランドのstilaなどがある。MISSHAのBBクリームは2020年国内外累積出庫基準で1.3億個以上の販売を達成し、全世界3万個余りの店舗を運営するグローバルビューティーブランドである。 A’pieuは価格帯が8,000ウォンから20,000ウォンとプチプラでスキンケアからメイクアップ商品まで取り扱っている。 stilaは筆で塗るタイプのグリッターシャドーが有名である。

2023年の第一四半期の売上額631億ウォンで、前年比で11.3%伸びた。営業利益は40億ウォンで、前年比で614.4%増加した。アメリカと日本を中心として海外事業を強化しており、海外売上比重も2020年の27.7%から2023年の58.4%に拡大した。

出典:http://www.able-cnc.com/

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It’S HANBUL (イッツハンブル)

1989年ハンブル化粧品(株)法人設立(現イッツハンブル)。2006年にブランド“It‘S SKIN”をローンチした。主要ターゲット年齢は20~40代であり、スキンケア商品がメインのブランドである。2009年に発売したカタツムリクリームが有名である。

2022年末基準、前年比で6.8%減少し、売上額は1307憶ウォンであった。営業利益は前年比で537%増加した48憶ウォンで黒字転換した。

2019年に200店舗余りに達していたIt‘S SKINの店舗は、2022年末基準で国内13店舗に縮小した。海外では14の単独店舗を運用中である。国内オフライン店舗を撤収する代わりにオンライン、ホームショッピングと同じ新チャンネル拡張と中国などの新規開拓を目指している。

出典:https://itshanbul.com/

NATURE REPUBLIC (ネイチャーリパブリック)

2009年に創立された自然主義のロードショップブランド。同年にオープンした明洞ワールド店は国内最高の公示地価の場所である。ターゲット年齢は幅広く、10,000ウォン以下の物から100,000ウォンを超える物まである。2015年に販売開始したジンセンローヤルシルクウォータリークリームは8年連続でモンドセレクション金賞を受賞している。

2022年の売上額は1449憶ウォンで営業利益は2憶ウォンであった。2019年から2021年までは連続で売上額が減少しており、4年ぶりの増加であった。またコロナ期間の間、海外(特に日本)進出に力を入れた。2022年時点での売上げの海外比重は48.5%である。

出典:https://www.naturerepublic.com/

SKINFOOD (スキンフード)

2004年にローンチしたロードショップ化粧品ブランド。食べて良い食べ物は肌にも良いというモットーのフードコスメティックブランドである。ブランドロゴの“1957“というのは親企業のアイピアリス研究所の設立年度である。

ベストセラーはブラックシュガーとロイヤルハニープロポリスの2ラインであった。近年ではにんじんパッドと呼ばれる商品がヒット商品である。

2022年上半期の売上は162億9500万ウォンで、営業利益率は13.5%成長し9年ぶりに黒字転換した。

自社のロードショップでオフライン販売していたが、2020年にH&Bストアのオリーブヤングでもオフライン販売するようになり、現在はオンラインモールも運用している。

出典:https://www.theskinfood.com/

HANKOOK COSMETICS (韓国化粧品)

1962年に創業した化粧品製造会社。1980年代にはロレアル、ランコムと技術提携をした。複数のブランドを保有している。

2010年に韓国化粧品の子会社として、ロードショップブランド“the SEAM“をローンチした。ロードショップブランドの中ではやや後発である。2012年に販売開始したチップコンシーラーが有名であり、2021年には販売数3000万個を突破した。チップ型以外にもポット型、ペンシル型のコンシーラーも人気である。

2020年の売上は724憶ウォンで前年比44.7%減少した。営業損失は170憶ウォンで前年の174億ウォンより少し減少したが相変わらず赤字状態である。

出典:https://www.ihkcos.com/00_main/main.jsp

atom美 (アトミ)

2009年創立し、マルチ商法で販売を行っている会社。健康食品、化粧品、食品、家庭用品まで約400種類あまりの商品を販売している。主要商品は健康食品のHEMOHIM、化粧品のAbsoluteCellActiveSkincareなどである。

2022年の生産実績は1780億ウォンで、市場占有率は1.31%である。

2022年の売上は1兆755億ウォンで、営業利益は1353億ウォンであった。それぞれ0.5%、2.8%増加した。 健康食品のHEMOHIMは国内外で年間3700億ウォン相当の売上を上げ、化粧品のAbsoluteは1000億ウォンを記録した。

全世界で会員数が1500万人、海外法人はアメリカ、中国、台湾などの26個を保有している。

出典:https://shop.atomy.com/

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韓国の主要化粧品企業2選〜日系編〜

韓国大塚製薬

1982年に大塚製薬の韓国現地法人として創立した。資本は日本大塚製薬が70%、韓国の第一薬品グループの第一ファーマホールディングスが22.5%である。

取り扱い部門は医療品、医療機器、ヘルスケアなどである。ヘルスケア部門では男性スキンケアブランドのUL・OS(ウルオス)を販売している。商品ラインナップは化粧水・乳液・ボディーウォッシュ、シャンプーなどがある。オフラインではH&Bストアのオリーブヤングなどで販売されている。

2022年の売上は2217憶ウォンで、営業利益は318憶ウォンであった。前年比はそれぞれ7.3%増、17.7%減であった。

出典:https://www.otsuka.co.kr/

DHC Korea (ディーエイチシーコリア)

1972年に日本で創業し、委託翻訳業務を開始した。1980年に化粧品製造販売を開始した。その後も事業分野を拡大し、現在では健康食品、医薬品、食品、アパレル、介護、ペットなど多岐にわたる。韓国には2002年にDHC Korea を創立し進出した。ディープクレンジングオイルが人気商品であり、オフラインではオリーブヤングなどのH&Bストアにて販売していた。

2019年に自社のYOUTUBEコンテンツ内での嫌韓発言などによる騒動のため、2021年に韓国市場から撤収した。

国内での年間売上は470憶ウォンに達するブランドであった。

出典:https://www.dhc.co.jp/main/main.jsp?sc_iid=common_header_logo

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韓国の主要化粧品企業2選〜外資系編〜

P&G Korea(ピーアンドジーコリア)

アメリカP&Gの現地法人として2001年に創立した。取り扱いブランドはオムツのパンパース、柔軟剤のダウニー、シャンプーのハーバルエッセンスやパンテーン、消臭スプレーのファブリーズなど、日本でも有名なブランドばかりである。

化粧品ブランドではSK-Ⅱを取り扱っている。SK-Ⅱは日本人科学者が発見した独自の天然由来成分“ピテラ”を配合しているブランドで、フェイシャルトリートメントエッセンスが有名である。オフラインでは百貨店や免税店で販売されている高価ブランドである。

2022年の第三四半期の純売上は200億7000万ドルで一株あたり当期純利益(EPS)は1.37ドルであった。

出典:https://pg.co.kr/

LOREAL Korea (ロレアルコリア)

1993年に創立した。ランコム、Kiehl’s、ヘレナルビンスタイン、アルマーニビューティー、イヴサンローラン、BIOTHERMなどの百貨店ブランドだけでなく、ラロッシュポゼ、メイベリン、3CEなど、16個のブランドを取り扱っている。

ラロッシュポゼはフランス発の敏感肌用のスキンケアブランドで、オフラインではH&Bストアのオリーブヤングなどで販売している。

3CEは人気ショッピングモールのスタイルナンダのビューティーブランドで、2009年にローンチされた。2018年にロレアルに買収された。アイシャドー、リップスティック、リップティントが有名である。2022年の売上は2184憶ウォンで、営業利益は327憶ウォンである。

出典:https://www.loreal.com/ko-kr/korea/

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