韓国の保険業界は、三星火災海上保険やDB損害保険など大手損保グループが生損保双方で存在感を示す市場です。少子高齢化を背景に、主要企業は健康・介護関連商品の開発とデジタル契約手続きの整備に注力しています。
今回は、そんな韓国の保険業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて19社の最新情報をお届けしていきます!
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韓国の主要保険企業13選〜ローカル編〜
Samsung Fire&Marine Insurance (サムソンファジェ)
サムスングループ系列の損害保険会社であり、韓国の損害保険業界で最大手の地位を占める。前身は1952年に設立された安国火災海上保険で、1993年に現在のサムスン火災海上保険へ社名を変更した。1975年に韓国証券取引所へ上場している。
自動車保険、長期保険、一般保険を軸に、個人向けから企業向けまで幅広い商品を展開する。国内市場では約2割のシェアを持ち、健全な資本力と高い保険引受収益で知られる。
2025年上半期の当期純利益は業界上位の水準を維持したが、自動車保険部門の収益悪化を背景に前年同期比では減益となった。長期保障性保険や海外事業の強化で収益源の多様化を進めている。
デジタル保険子会社の設立やヘルスケア分野への参入など、新規事業への投資も積極的である。2026年時点でも国内損保のリーディングカンパニーとしての存在感は揺るがない。
出典:https://www.samsungfire.com/
NONGHYUP PROPERTY & CASUALTY INSURANCE (エヌエイチノンヒョプ)
NH農協金融グループ系列の損害保険会社である。農協中央会の共済保険部門をルーツとし、2012年に農協金融持株会社の傘下で独立法人「NH農協損害保険」として発足した。
農業・農村に密着した共済型商品を強みとし、火災共済や農作物災害保険など、他社が扱いにくい政策性保険を幅広く引き受けている。相対的に低廉な保険料が特徴である。
農協ネットワークを通じた全国的な販売基盤を持ち、地方の顧客層に厚い。近年は長期保障性保険やデジタルチャネルの拡充にも取り組んでいる。
2025年時点では、農機具事故予防キャンペーンや社会貢献活動など公共的な役割も担い、農協グループの一員として安定した事業運営を続けている。個人向けの自動車保険や長期保障性保険にも取扱いを広げ、収益源の多様化を図っている。
出典:https://www.nhfire.co.kr/
Hyundai Marine & Fire Insurance Co., Ltd (ヒョンデヘサン)
汎現代家系列の損害保険会社であり、売上・資産規模で韓国の損害保険業界の上位を占める大手である。1955年に東方海上保険として設立され、1985年に現代海上火災保険へ社名を変更した。
自動車保険を中核に、長期保険や一般保険まで総合的に手掛ける。1976年に日本・東京へ支社を設けるなど早くから海外展開を進め、英国や米国にも拠点を持つ。
現代グループ系企業との取引基盤が厚く、団体契約に強みを持つ。近年はデジタル化とダイレクト販売の強化を進めている。
2025年時点でも国内損保の主要プレイヤーとして、DB損害保険やKB損害保険と上位を争う位置にある。健康保険や高齢者向け商品にも注力し、海外拠点を通じた再保険や企業向け保険でも一定の存在感を保っている。
出典:https://www.hi.co.kr/
DB INSURANCE CO., LTD. (ディービーソネポホム)
DBグループ系列の総合損害保険会社である。1962年に韓国自動車保険公社として設立され、2017年のグループ名変更に伴い東部火災から現在のDB損害保険へ社名を変更した。
自動車保険、運転者保険、健康保険を主力商品とし、国内の損害保険業界で常に上位の売上規模を誇る。安定した保険引受と堅実な経営で知られる。
2019年に業界初のカカオトーク加入サービスを始めるなど、デジタルチャネルの拡充に積極的である。米国やベトナムなど海外市場にも進出している。
2025年上半期の当期純利益はサムスン火災に次ぐ水準を確保したが、自動車保険部門の損益悪化により前年同期比では減益となった。自動車保険の損益改善と長期保障性保険の拡大を経営課題とし、海外事業の拡充も並行して進めている。
出典:https://www.idbins.com/
Meritz Fire & Marine Insurance Co, Ltd. (メリッツファジェ)
メリッツ金融グループ系列の損害保険会社である。1922年に朝鮮火災海上保険として設立された韓国最古級の損保で、幾度かの社名変更を経て現在に至る。
かつては中位圏の保険会社であったが、長期保障性保険と法人代理店(GA)チャネルを軸とした収益重視の経営で急成長した。収益性の高い商品構成が特徴である。
自動車保険への依存度を抑えた事業ポートフォリオと、好調な投資収益が業績を支える。
2025年上半期には当期純利益で損害保険業界の首位に立ち、従来の大手を上回る収益力を示した。持株会社メリッツ金融グループの中核として存在感を高めている。自動車保険よりも長期保障性保険を重視する戦略で高い自己資本利益率を維持しており、2025年時点でも業界内で際立つ収益性を保っている。
出典:https://www.meritzfire.com/
KB INSURANCE (ケービーソネポホム)
KB金融グループ系列の損害保険会社である。1959年に汎韓海上保険として設立され、ラッキー火災海上保険などを経て、2015年にKB金融持株会社が買収し現在の社名となった。
自動車保険、長期保険、一般保険を幅広く扱う総合損保であり、国内損害保険業界で上位の地位を占める。2017年に上場廃止され、KB金融の完全子会社となった。
銀行・証券・カードを擁するKB金融グループの顧客基盤を活用した販売網が強みである。健康・介護分野の商品開発にも力を入れている。
2025年時点でも大手損保の一角として安定した収益を確保し、グループ全体の非銀行部門の収益に貢献している。自動車保険や長期保険の引受を軸に、デジタル販売や海外事業の強化にも取り組んでいる。
出典:https://www.kbinsure.co.kr/
Hana Insurance Co.,Ltd. (ハナソンボ)
ハナ金融グループ系列の損害保険会社である。前身は2003年に韓国教職員共済会が設立したザ・ケイ損害保険で、2020年にハナ金融グループが持分を取得しハナ損害保険となった。
韓国初のデジタル総合保険会社を掲げ、オンラインを中心とした自動車保険やミニ保険を展開する。自動車保険ブランド「エデュカー」の流れをくむダイレクト販売に強みを持つ。
ハナ金融グループの一員として、銀行顧客との連携やデジタルプラットフォームの活用を進めている。2022年には新ブランド「ハナエコプラス自動車保険」を投入した。
2025年時点では中小規模ながら、グループのデジタル金融戦略の一翼を担う存在として位置づけられている。少額の生活密着型保険やデータを活用した商品開発にも取り組んでいる。
出典:https://www.hanainsure.co.kr/
Hanwha General Insurance Co., Ltd. (ハンファソンボ)
ハンファグループ系列の損害保険会社である。1946年に韓国初の民族資本による損害保険会社「新東亜損害保険」として設立され、2002年にハンファグループが買収、2007年に現在の社名へ変更した。
自動車保険や長期保険を中心とする中堅損保であり、2009年には第一火災を吸収合併して規模を拡大した。
ハンファ生命などを擁するハンファ金融部門の一員として、グループ内の顧客基盤やブランド力を活用している。近年はデジタル販売や少額短期保険への取り組みを強化している。
2025年時点では大手に次ぐ中堅として、収益性の改善と長期保障性商品の拡大に注力している。自動車保険の収益改善やデジタルチャネルの拡大を通じ、中堅損保としての基盤強化を図っている。
出典:https://www.hwgeneralins.com/
Samsung Life Insurance Co., Ltd. (サムスンセンミョン)
サムスングループ系列の生命保険会社であり、韓国の生命保険業界で最大手の地位を占める。1957年に東方生命保険として設立され、1989年にサムスン生命保険へ社名を変更した。
保障性保険、貯蓄性保険、退職年金など幅広い商品を扱い、圧倒的な資産規模と販売網を誇る。2010年に韓国取引所へ上場した。サムスン電子株の主要保有主体としても知られる。
強固な財務基盤と高いブランド力を背景に、資産運用やヘルスケア分野への事業拡大を進めている。
2025年上半期の当期純利益は約8億5,900万ドル相当と前年同期比で約10%増加し、健康保障商品の販売好調が業績を牽引した。国内生保の首位を維持している。退職年金や資産運用事業でも国内有数の規模を持ち、収益の多角化を進めている。
出典:https://www.samsunglife.com/
Hanwha Life Insurance Co., Ltd. (ハンファセンミョン)
ハンファグループ系列の生命保険会社である。1946年に韓国初の生命保険会社「大韓生命保険」として設立され、2002年にハンファグループが買収、2012年にハンファ生命保険へ社名を変更した。
韓国の生命保険業界で上位の規模を持ち、総資産は100兆ウォンを超える。保障性保険や退職年金を主力とし、対面とデジタルの双方で販売網を展開する。
ベトナムやインドネシアなどアジア新興国への進出を積極的に進め、海外事業を成長の柱に据えている。
2025年上半期は、金利環境や制度変更の影響で当期純利益が前年同期比で大幅に減少したが、アジア展開と商品構成の見直しで収益基盤の立て直しを図っている。2025年時点でも国内生保の上位グループとして、健康保障商品やデジタル販売の強化を進めている。
出典:https://www.hanwhalife.com/
Kyobo Life Insurance Co., Ltd. (キョボセンミョン)
韓国の大手生命保険会社であり、サムスン生命、ハンファ生命と並ぶ生保「ビッグ3」の一角を占める。1958年に「大韓教育保険」として設立され、教育保険を軸に成長した。
保障性保険や貯蓄性保険を中心に、堅実な資産運用と手厚い設計士チャネルで知られる。非上場を維持しながら安定した経営基盤を築いてきた。
金融持株会社体制への移行やデジタル子会社の展開など、事業領域の拡大にも取り組んでいる。
2025年上半期の当期純利益は前年同期比で約12%減少したものの、上位生保としての地位を保っている。制度変更に対応した商品戦略の見直しを進めている。非上場ながら資産規模で国内生保の上位を占め、2025年時点でも安定した財務基盤を維持しつつ海外投資やデジタル事業の拡大を模索している。
出典:https://www.kyobo.com/
Shinhan Life Insurance Co., Ltd. (シンハンセンミョン)
シンハン金融グループ傘下の生命保険会社である。2021年7月に、旧シンハン生命とオレンジライフ(旧ING生命)が合併して発足した。
合併により資産規模で国内生保の上位に浮上し、シンハン金融グループの非銀行部門の中核を担う。保障性保険や退職年金を主力に、銀行と連携したバンカシュアランス販売にも強みを持つ。
デジタルプラットフォームやヘルスケア子会社の展開など、新規事業への投資を積極化している。
2025年上半期の当期純利益は約2億4,700万ドル相当と前年同期比で増益となり、生命保険業界で上位の収益を確保した。グループ全体の収益貢献を高めている。2025年時点では、シンハン金融グループの成長戦略の一環として、対面とデジタルを組み合わせた販売基盤の拡充を進めている。
出典:https://www.shinhanlife.co.kr/
Tong Yang Life Insurance Company (トンヤンセンミョン)
ウリ金融グループ傘下の生命保険会社である。1989年に東洋ベネフィット生命保険として設立され、1995年にトンヤン生命保険へ社名を変更した。2009年に韓国取引所へ上場している。
保障性保険を中心に、貯蓄性保険や退職年金など幅広い商品を展開する中堅生保である。かつては中国系資本の傘下にあったが、経営の安定性を課題としてきた。
2025年5月、ウリ金融グループがトンヤン生命の株式75.34%とABL生命を合わせて約1兆5,500億ウォンで取得する買収が承認された。これによりウリ金融は総合金融グループとしての保険事業基盤を得た。
2026年時点では、ウリ金融グループの一員として銀行・カードとの連携やバンカシュアランスの強化が進められている。国内金融資本の傘下で新たな成長戦略が描かれている。
出典:https://www.myangel.co.kr/
韓国の主要保険企業3選〜日系編〜
Mitsui Sumitomo Insurance Co., Ltd. (ミツイスミトモカイジョウ)
三井住友海上火災保険は、MS&ADインシュアランスグループ傘下の日本を代表する損害保険会社である。2001年に三井海上火災保険と住友海上火災保険が合併して発足した。
韓国では1977年にソウル駐在事務所を設置し、2002年に韓国支店を開設した。日系損害保険会社としては唯一の元受保険会社として、韓国進出日系企業の保険ニーズに対応している。
保険証券の発行から保険金支払いまで一貫したサービスを提供し、グローバルネットワークを生かした企業向け保険に強みを持つ。
親会社のMS&ADは海外M&Aを通じて事業を拡大しており、2025年時点でもアジア地域での事業基盤強化を進めている。韓国支店は日系企業の現地事業を支える中核拠点として、安定した引受実績を維持している。
出典:https://www.ms-ins.co.kr/
Tokio Marine Holdings, Inc. (トウキョウカイジョウニチドウカサイ)
東京海上ホールディングス傘下の東京海上日動火災保険は、1879年設立の日本を代表する損害保険会社である。日本の損害保険業界で首位のシェアを持つ。
韓国には支店・現地拠点を通じて進出し、日系企業を中心とした企業向け保険を提供している。世界有数の損保グループとして、韓国の主要保険会社とも業務協力を行うとされる。
米国市場に強みを持ち、2008年の金融危機以降に相次いで海外保険会社を買収した。現在は海外事業がグループ収益の過半を占める。
2025年時点でも、東京海上ホールディングスは世界最大級の損害保険グループとして、グローバルな事業拡大を続けている。韓国市場では日系企業向け保険を中心に事業を展開し、現地の主要保険会社との協力関係を保っている。
出典:https://www.tokiomarinehd.com/
Sompo Japan Insurance Inc. (ソンポジャパン)
損害保険ジャパンは、SOMPOホールディングス傘下の日本の大手損害保険会社である。2010年に旧損保ジャパンと日本興亜損保が経営統合し、2014年の合併を経て、2020年に現在の商号へ変更した。
自動車保険や火災保険など幅広い損害保険商品を扱い、日本国内で大手の一角を占める。デジタル技術を活用した保険サービスの開発にも積極的である。
韓国を含むアジア地域では、日系企業向けの保険引受やグループ会社を通じたサービス提供を行っている。
親会社のSOMPOホールディングスは海外事業や介護・デジタル分野へ経営資源を振り向けており、2025年時点でもグローバル展開を強化している。韓国を含むアジア市場では、日系企業の事業活動を支える保険サービスの提供を続けている。
出典:https://www.sompo-japan.co.jp/
韓国の主要保険企業3選〜外資編〜
LINA Korea, a Chubb Company (ライナセンミョンポホム)
スイスに本拠を置く保険グループ、チャブ(Chubb)傘下の韓国の生命保険会社である。1987年に米国ライナ生命が韓国へ進出し、2004年に現地法人へ転換した。
テレマーケティングやダイレクトマーケティングを韓国でいち早く導入し、高齢者向けや無審査型の保険商品に強みを持つ。個人向け保障性保険を中心に事業を展開する。
親会社のシグナ(Cigna)グループのアジア事業がチャブへ移管されたことに伴い、チャブグループの一員となった。
2024年、チャブは韓国の生損保・販売子会社を「ライナ(Lina)」ブランドへ統合すると発表し、2025年時点ではライナ生命として統一ブランドのもとで事業を展開している。高齢者向けや健康関連の保障商品を軸に、独自の販売基盤を維持している。
出典:https://www.lina.co.kr/
MetLife Insurance Co. of Korea, Ltd. (メットライプセンミョン)
米国の大手保険グループ、メットライフの韓国現地法人である。1989年にコロングループと米メトロポリタン生命の合弁で「コロンメット生命保険」として設立された。
1998年にコロンが全株式を売却して完全子会社化され、現在の社名となった。変額保険やユニバーサル保険など、投資性を備えた生命保険商品に強みを持つ。
2003年に韓国業界初の変額ユニバーサル保険を発売するなど、商品開発で先行してきた。専属設計士(FC)チャネルを軸とした対面販売を重視している。
2025年時点でも外資系生保の中堅として、健康・保障ニーズに対応した商品ラインアップの拡充を進め、安定した契約基盤を維持している。米メットライフのグローバルな運用力を背景に、退職・資産形成分野でも商品提供を続けている。
出典:https://www.metlife.co.kr/
AXA General Insurance Co., Ltd. (アクサソンボ)
フランスの保険グループAXAの韓国関連会社である。前身は2000年に設立されたオンライン専業の「韓国自動車保険」で、2007年にAXAが買収した。
自動車保険を中心とするダイレクト損害保険会社であり、オンラインチャネルを通じた個人向け商品に特化している。走行距離連動型保険など、価格競争力のある商品を展開してきた。
過去には持分売却の観測も報じられたが、AXAは韓国市場からの撤退を否定しており、2025年時点でも韓国での事業を継続している。
デジタルを軸としたダイレクト販売モデルを維持しつつ、2026年時点でもグループのアジア戦略の一環として韓国事業を運営している。価格競争力のあるオンライン自動車保険を軸に、一定の契約基盤を確保している。
出典:https://www.axa.co.kr/
FAQ
韓国の保険業界に関する資料をダウンロードしたい場合はどうすれば良いですか?
韓国の保険業界に関する資料は、提供されているリンクからダウンロードが可能です。ページ上の「お役立ち資料をダウンロードする」ボタンをクリックしてください。
韓国の保険企業の中で、日系の企業はどれがありますか?
韓国の保険企業の中で日系企業には三井住友海上火災保険や東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン等があります。これらは韓国に支社や現地法人を持ち、サービスを提供しています。
韓国の外資系保険企業にはどんな会社がありますか?
韓国の外資系保険企業には、トンヤン生命保険(中国多国籍保険グループ系列)、ライナ生命(スイスのチャブ会社)、メットライフ(米国)、ACE損害保険(スイスのチャブグループ)などがあります。
韓国の保険企業について、地域ごとの特徴や違いを教えてください。
韓国の保険企業は、ローカル企業、日系企業、外資系企業に分かれており、それぞれの特徴があります。ローカル企業は価格競争と地域密着型のサービスを提供し、日系企業は信頼性と安定性を重視します。外資系企業は、グローバル規模の商品展開と先進的なサービスを強みとしています。詳細な情報は業界資料や企業公式サイトで確認できます。


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