今回は、陸運業界に焦点を当て、ローカル・外資合わせて12社を厳選してお届けしていきます!
それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。
韓国の主要陸運企業11選〜ローカル編〜
HANJIN LOGISTICS CORPORATION(ハンジン)
1945年設立。企業所在地はソウル特別市中区。総資産4兆932億ウォン、売り上げ2兆8494億ウォン(2022年年末基準)。1956年に米軍軍需物資運送、1958年に米軍引越し貨物の包装および運送で事業の基礎を築き、現在の韓進グループの母体となった。
1987年には仁川港サイロ施設の竣工により自動穀物荷役入出庫システムを構築。1992年には国内で初めて宅配事業に進出し、国内だけでなく国際特送事業も積極的に推進した。
2006年、国内最大規模の大田総合物流センター竣工、自動車部品包装輸出センターである韓国GM仁川KDセンター建設など先端物流施設新築と新世界ドリームエクスプレス買収による事業拡大、国内初の時間指定集配送サービス導入など積極的に革新を進めた。
出典:https://www.hanjin.com/kor/Main.do
HYUNDAI GLOVIS(現在グロービズ)
2001年設立。企業所在地はソウル特別市城東区。人員現況、国内1,831人 / 海外8,957人。拠点は国内49個/海外96個あり、売上高27兆ウォンである。物流、KD、海運、トレーディング、オートビズ、EV·水素·物流プラットフォームなどを行う総合物流流通企業だ。
海外ネットワークを多く持っており、設立の翌年2002年には早くもアメリカ法人を設立している。2007年にはトルコ、チェコ、ジョージア法人設立。続いて、ブラジル、メキシコ、ベトナム、タイとエリアにとらわれずに積極的な海外進出を実行している。
法人だけではなくタイのCPグループ(Charoen Pokphand Group)と事業パートナーシップを2020年に構築したり、同年2020年にノルウェーに本社を置く海運グループ「ウィル」。ウィルヘルムセン(Wilh.Wilhelmsen Holdings ASA)と「ガス運搬船および海運環境変化共同対応業務協約(MOU)」を締結なども行っている。
出典:https://www.hanjin.com/kor/Main.do
CJ Logistics Corporation(CJ大韓通運)
1930年創立。当初は朝鮮米穀倉庫株式会社(朝鮮米倉)という名で始まった。企業所在地はソウル特別市鍾路区である。宅配における市場シェアは49%である。韓国国内にはトータル195のセンターを持っている。
国内配送においては14のハブと約269のサブターミナルなどを保有しており、国内1位の独歩的なインフラと配送密集度を実現している。業界初のモバイルコンシェルジュサービスや同じく業界初の人工知能(AI)を取り入れるなど、革新的な取り組みを行っている。
1日最大処理量は866万箱。運送車両約27,000台。宅配車両約24,000台、輸送車両約3,000台など約27,000台の運営車両をベースに最高の運送サービスを提供している。アジア最大規模の首都圏メガハブであるメガハブ昆池岩は延べ面積30万㎡、1日処理物量172万箱、総コンベア長43Kmの規模である。
出典:https://www.glovis.net/Kor/company/contentsid/228/index.do
POSCO FLOW(ポスコフロー)
2003年設立。企業所在地は慶尚北道浦項市南区。ソウル事務所はソウル特別市江南区である。。ポスコと日本の三井物産の合弁で設立された。2022年にはポスコグループの物流業務を担当する中核企業として鉄鋼原料と製品、部品と穀物、天然ガス、各種建設機材に至るまで、様々な事業領域を専門的に遂行する総合物流会社となった。
売上高は2兆5千億ウォン(2022年)、資本金250億ウォン(ポスコホールディングス100%)。事業所は光陽、浦項、ソウルに存在する。韓国海洋振興公社、韓国海運協会、現代グロービス海運産業危機対応ファンド船·荷主共生協力などとMOU締結を行うなど、他企業とも積極的にタッグを組んでいる。
国内物流においては運送、保管、荷役などの統合物流サービスを提供。鉄鋼、非鉄鋼、石炭など多様な種類の貨物を顧客会社が希望する時間と場所に運送し、保管、荷役など総合的な物流サービスを提供できるネットワークとインフラを構築している。
出典:https://www.glovis.net/Kor/company/contentsid/228/index.do
LOTTE GLOBAL LOGISTICS(ロッテグローバルロジーズ)
1996年設立。企業所在地はソウル特別市中区。2019年にロッテロジスティクスと合併し、統合法人ロッテグローバルロジスティクスとして公式発足した。中部圏Mega-Hubターミナル及び全国主要地域の16ターミナルと37支店、1千余りの代理店のネットワークを保有している。
国内1,000余りの強力なビジネスネットワークと優秀なIT能力を基に、宅配、陸上運送、3者物流、港湾荷役、国際物流などの総合物流サービスを提供している。
2009年に中国法人、2010年インドネシア法人、2015年ベトナム法人、2016年にカザフスタン法人を設立設立するなど積極的に海外進出を行っている。2021年には物流業界初の海外ESG債券発行をした。
出典:https://www.metro9.co.kr/
KYOUNGDONG R&D (合同宅配)
1962年設立。企業所在地は京畿道水原市である。国内700余りの強力なビジネスネットワークと優秀なIT能力を基にパレット宅配、陸上運送、三者物流、港湾荷役、国際物流などの総合サービスを提供している。
2020年にシェンカーコリアと新しい事業分野に対する相互情報交流と共同事業に参加関係を維持、協力することを骨子としたMOUを締結している。韓国国内に京畿軍浦釜谷ターミナル、慶尚南道梁山勿禁ターミナル、全羅南道長城西三ターミナルなど全国に7つのターミナルを保有している。
2010年に優秀貨物運輸業者認証、2014年のは大韓民国エコ大賞を受賞、2013年にはカンボジア王国国家再建勲章を受章している。
出典:https://www.poscoflow.com/
Kunyoung(キョンヨン宅配)
1947年設立。企業所在地は大邱広域市中区。物流営業所410か所、宅配回収所450か所。路線物流運送事業、宅配サービスを提供している。1968年に路線物流開通し、国内で初めて定期貨物サービスを始めた企業である。1992年には国内宅配企業第4号の小荷物一貫送業を始めた。
韓国国内に群山、大邱、釜山、光州、大田などのに貨物分類センターを保有している。全国の大都市および重要都市に宅配営業所を運営して宅配を行っている。
1976年に予備軍中隊大統領表彰状を受賞、1987年にセマウル功労大統領表彰状を受賞、1999年に建設部交通長官表彰状を受賞している。2022年にはMJグループの系列に編集した。
出典:https://www.lotteglogis.com/home/main
ILYANG Logis(イールヤンロジス)
1995年設立。企業所在地はソウル特別市麻浦区である。 計10社の物流専門企業で構成されたイルヤン物流グループの系列会社で、1996年に米国VISA配達サービスを基盤に出発した。
米国·中国·フランスVISA配達サービスと世界的ブランド品の配達サービスを独占供給する世界的な公信力を持つ企業である。 全国100余りの優良ネットワークを基盤に差別化された名品宅配サービスを生産·供給している。
韓国市場に進出した世界的なブランド品の独占配達サービスと国家公認試験紙の配送回収サービスは、イルヤンロジスの中核サービスである。2023年には韓国物流大賞「国務総理表彰」を受賞しており、 物流産業に大きく貢献している。
出典:https://hdexp.co.kr/index.hd
Coupang Fullment Services(クーパンフルフィルメントサービス)
通販サイト「クーパン」の物流を総括するクーパンの系列会社である。サッカー場193個分の規模である物流インフラを保有している。充実したインフラがあることで通販サイトであるクーパンにて翌日配送、深夜配送、当日配送サービスが可能になっている。
1日の配送物量は170万件、1分あたり1200件にスピードで処理している。当日の12時までに注文すれば翌日に届くクーパンのロケット配達は500万のセレクションがあり、通常のスーパーのセレクションの100倍の規模である。
仁川市西区にはクーパンのメガセンターが存在する。全国国内に物流センターがあるが、センターごとにHPがあり、企業としてのHPは存在していない。
出典:https://www.kunyoung.com/
Hansol Logistics(ハンソルロジスティックス)
1994年設立。企業所在地はソウル特別市中区。コンテナ、トラック、鉄道運送および輸出入物流、W&D、物流コンサルティングなど多様な物流領域を担う企業である。2022年基準で総資本1025億ウォン、総資産2,745億ウォン、売上高1兆154億ウォンである。
1999年に第1回大韓民国優秀ショッピングモール大賞を受賞、200年に第1回優秀情報通信企業デジタル大賞、韓国e-Business大賞、2001年に「2001デジタル商取引大賞」総合大賞、2010年には第18回韓国物流大賞国務総理賞を受賞している。
2007年に中国法人、2008年にインド法人、2012年にインド法人、2013年にベトナム法人を設立するなど積極的に海外に進出している。韓国国内には39のネットワーク、海外には20のネットワークを保有している。
出典:https://ilyanglogis.co.kr/
KUKBO(国宝)
1953年設立。企業所在地は釜山広域市、ソウル事務所はソウル特別市江南区。運送、保管、3PL、荷役などの事業を行う企業である。韓国国内に17か所の物流事業本部がある。そのほか経営支援本部が6か所、戦略企画室、新規事業部、内部会計管理室が一か所ずつ存在している。
貨物においては一般貨物運送からコンテナ運送、バルク貨物及び重量貨物運送、プラント移転設置などの運送が可能である。トレクタ40~60T 規模を200台、トレーラー27T規模を500台、鉄道貨車は26台を保有している。
コンテナを保有していることで配送だけではなく、保管も可能である。国宝は釜山、梁山、釜谷、世宗、若木、天安(ピョンテク)、仁川(アアム)にコンテナヤードを設置、運営。阿岩物流センターは最新設備を備え、様々なお客様のニーズに対応して最上の物流サービスを提供している。
出典:https://coupangfs.modoo.at/
韓国の主要陸運企業1選〜外資系編〜
fedex(フェデックス)
1988年設立。1984年に中国、日本に設立。1989年に韓国にてFedEx事業設立。韓国国内の企業所在地はソウル特別市麻浦区。配送車両保有台数: 410台。韓国国内事務所及び受付、FedEx事務所は21ヶ所。
2004年に週間運航スケジュールに7便を追加し、国際特送運送業者の中で韓国運航便数を最多保有する。2005年にはソウルとアンカレッジ間の直行航空サービス開始。2010年FedEx Electronic Trade Documentソリューションが発売され、韓国の発送者が国際発送文書を電子的にアップロードできるようになる。
2022年には韓国の仁川国際空港に新規フェデックス仁川空港事務所をオープンした。2万3,395平方メートル(約7,077坪)規模で、以前の仁川空港事務所面積の2倍を超える。78個のコンベヤーベルトと最先端自動分類システムを備え、時間当り最大1万2,000個の配送物を分類することができる。
出典:https://www.hansollogistics.com/
ソウル在住の韓国人。日本での在住経験は25年。日本の有名大学を卒業し、大手シンクタンクの正社員及び経営コンサルタントとして勤務。多くのプロジェクトに携わり、ビジネス戦略とイノベーションの分野で活躍。
コメント