韓国の文房具・事務用品業界は、アルファやアートボックスなど国内チェーンとパイロット・トンボなど日系ブランドが共存する市場です。デザイン性の高い商品開発を軸に、主要企業はキャラクター商品やオンライン販売の強化で競争を続けています。
今回は、そんな韓国の文房具・事務用品業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて18社の最新情報をお届けしていきます!
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韓国の主要文房具・事務用品企業11選〜ローカル編〜
Alpha (アルファー)
1971年にソウル・南大門市場の小さな文具店として創業し、1987年に法人化した、韓国を代表する文具・事務用品の流通企業である。
文具や事務用品、画材の卸・小売を主業とし、文具業界でいち早くフランチャイズ制を導入したことで知られる。約2,500品目に及ぶ自社プライベートブランドやプレミアムブランド「NeCe」を展開する。
全国に約750店のフランチャイズ網を構え、ベトナムやカンボジア、モンゴル、インドネシアなどにも拠点を持つ。売上高は2022年の約997億ウォンから2023年約958億ウォン、2024年約905億ウォンと推移している。
従業員数は約120名で、二代目経営体制のもとプライベートブランド強化と海外展開を進めており、韓国文具流通の代名詞的存在であり続けている。
出典:https://www.alpha.co.kr/index.do
Artbox (アートボックス)
1984年に1号店を開業し、1986年に法人化した、デザイン文具・生活雑貨の小売チェーン兼メーカーである。
デザイン文具や筆記具、雑貨に加え、自社コスメ「B.lot」やK-POPグッズ、体験型コンテンツまで幅広く展開し、オンラインモール「POOM」も運営する。
売上高は2023年の約2,243億ウォンから2024年約2,478億ウォン、2025年約2,697億ウォンへと一貫して増加し、営業黒字を維持している。
2025年時点で直営を中心に約200店舗を展開し、16カ国へ越境ECを広げるなど成長を続けている。2024年にはRitem L&Cとの合併を経て創業40周年を迎え、近年は文具の枠を超えたライフスタイル・体験型プラットフォームへの転換を進めている。
出典:https://company.artbox.kr/
dreamdepot (ドリームデポ)
2000年に設立された、文具・画材・事務用品の卸売とフランチャイズ小売を手がける流通企業である。
「住む場所は違っても文具はドリームデポ」というスローガンを掲げ、全国のフランチャイズ加盟店網と自社オンラインモールを通じて、多様な文具・事務用品を供給している。
自社で製造を行うメーカーではなく、卸売とフランチャイズチェーンの運営を主業とし、本社をソウル特別市江南区に置く中小の文具流通企業である。
登記情報によれば直近の売上高は約518億ウォン、従業員数は約79名であり、公式オンラインモールと全国のチェーン店網は現在も稼働を続けている。オンライン販売と加盟店を組み合わせた流通モデルにより、中小規模ながら安定した文具供給の基盤を保っている。
出典:https://www.dreamdepot.co.kr/
Good feel korea (グッドフィルコリア)
キャラクター文具・グッズの製造を専門とする、韓国のOEM/ODMメーカーである。
キャラクターボールペンや鉛筆、筆箱セット、色紙セット、バッジ、スマートトク、フルカラー印刷製品など、多彩なキャラクター文具を自社工場で企画・生産している。
受注生産によるB2B供給に加え、自社デザインブランド「ECO&I(エコアイ)」を展開し、オンラインショップやオープンマーケットを通じた小売販売も行っている。近年はNFCやスマートトクを組み込んだ製品など、新たなカテゴリーの開拓にも取り組んでいる。
売上高や従業員数などの詳細は非公開だが、2023年以降も新製品ラインを継続的に投入しており、自社工場を軸に企画から生産までを一貫して手がける体制を持つ。2026年時点でも製造・販売の両面で事業を続けている。
出典:https://goodfeelkorea.com/
Gyobo moongo (キョボムンゴ)
教保(Kyobo)グループの文具・デザイン雑貨事業を担う小売ブランドである。
書店大手・教保文庫の店舗網と連動し、筆記具や文具、デザイン雑貨、ライフスタイル商品を扱う「ホットトラックス(Hottracks)」ブランドとして全国で展開している。
事業主体は、2023年7月に文具子会社の教保ホットトラックスを吸収合併した株式会社教保文庫(Kyobo Book Centre、1980年設立)である。
合併後の教保文庫の売上高は2024年に約9,834億ウォン規模に達しており、文具・雑貨事業はその一部門を構成している。書店併設型の文具・デザイン雑貨の小売として、2026年時点でも韓国の文具流通で確かな存在感を保っている。
出典:https://hottracks.kyobobook.co.kr/
Jongie nara (ジョンイナラ)
1972年に創業された、折り紙用の色紙や紙工作材料を中心とする美術・工作材料メーカーである。
主力の折り紙用色紙は韓国国内で7割を超えるシェアを持ち、韓紙やのり、粘土、絵の具のほか、折り紙教育の教材や出版事業も展開する。プレミアムラインとして「Le Papier D’Amour」も擁する。
売上高は2023年の約367億ウォンから2024年約350億ウォン、2025年約330億ウォンへと推移し、従業員数は約184名である。
2026年にはインドの1万5千校へ折り紙教室を展開する計画が報じられるなど、創造性教育の輸出にも力を入れている。折り紙文化の普及を担う博物館や財団の運営にも関わり、紙工作分野で独自の地位を築いている。
出典:http://jongienara.com/
Monami (モナミ)
1960年創業、1967年に法人化された韓国を代表する筆記具・文具メーカーであり、KOSPI上場企業(銘柄コード005360)である。
主力は「モナミ153」ボールペンをはじめとする筆記具で、万年筆やマーカー、ノート、インクなど事務用品全般を製造・販売するほか、輸入文具の卸売も手がける。
連結売上高は2024年に約1,331億ウォン、2025年には約1,310億ウォンと推移し、近年は営業赤字が続くなど収益環境は厳しさを増している。
2025年11月には子会社2社を吸収合併して事業再編を進めており、ブランド力を軸に構造改革を図っている。化粧品などの関連事業も擁し、2026年時点でも韓国文具市場の中核を担う存在である。
出典:https://www.monami.com/
morning glory (モーリンググローリー)
1981年に設立された、韓国を代表する文具・キャラクター文具のメーカー兼流通企業である。
ダイアリーやノート、筆記具、筆箱、キャラクター文具、事務用品を主力とし、自社オンラインモール「MG STORE」を運営するほか、米国や英国など海外にも輸出している。
売上高は2023年度の約429億ウォンから2024年度約407億ウォン、2025年度約381億ウォンへと縮小傾向にあり、直近は営業赤字となっている。従業員数は約171名である。
少子化やデジタル化による文具需要の減少を受け、2024年以降は衛生用品や学習・オフィス向け家具など新規事業への多角化を進めている。モナミと並ぶ二大文具ブランドの一角として、プレミアム化とグローバル展開による生き残りを図っている。
出典:http://www.morningglory.co.kr/
MUNGYO (ムンギョ)
1946年に釜山で創業した、画材を主力とする韓国のメーカーグループである。
ソフトパステルやオイルパステル(Gallery/MOPVシリーズ)、クレヨン、水彩・アクリル絵の具、マーカー、粘土、チョークなどを製造し、「MUNGYO」「Gallery」ブランドで130カ国以上へ輸出している。
画材事業の実体は文教化学(Mungyo Chemical)が担い、石膏事業などを別法人として展開するグループ構成をとる。売上高や従業員数の詳細は非公開である。
2022年にはチョーク工場をインドネシアへ移設し、2025年にはドイツの見本市Creativeworldで新製品が受賞するなど、2026年時点でも海外展開を積極的に進めている。
出典:http://www.mungyo.co.kr/
Dong-A Pencil (ドンアペンシル)
1946年に創業した、韓国で最も歴史のある筆記具メーカーである。
鉛筆や油性ボールペン、ゲルインキボールペン、マーカー、色鉛筆、クレパス、絵の具などを一貫生産し、モナミと並ぶ韓国の代表的な文具メーカーとして知られる。特に中性(ゲル)ペンでは国内で高いシェアを持つ。
クレパスや絵の具を手がける子会社・東亜教材(1974年設立)を擁し、グループとして学童向けの文具・画材を幅広く展開する。単体売上高は2024年度に約189億ウォンであった。
2026年にはドイツの国際見本市Creativeworldに出展するなど輸出にも積極的である。中小企業庁の長寿優良企業に選ばれた実績も持ち、韓国最古の筆記具メーカーとして事業を続けている。
出典:https://www.dongapen.com/
Amos (アモス)
韓国の文具・画材メーカーで、固形のり「タックプル(딱풀)」で広く知られる企業である。
主力の固形のりは韓国で一般名詞化するほど普及しており、ツイスト式クレヨンや子ども向け粘土「アイクレイ」、スライムなど、学童向けの文具・画材を幅広く手がける。
1984年頃の創業とされ、2024年には創立40周年を迎えた。学童文具の分野で極めて高い市場認知度を持つブランドである。
売上高や従業員数などの詳細は非公開だが、固形のりやツイストクレヨン、粘土などの定番商品は文具店やスーパー、オンラインで広く流通している。子ども向けの安全性やカラーバリエーションを訴求点とし、2026年時点でも韓国の学童文具市場で確かな地位を築いている。
出典:https://www.amoskorea.co.kr/
韓国の主要文房具・事務用品企業3選〜日系編〜
MITSUBISHI PENCIL SALES CO.,LTD (三菱鉛筆韓国販売株式会社)
日本の筆記具大手・三菱鉛筆(1887年創業、東証プライム上場)の韓国における販売法人である。
2005年に設立され、「uni(ユニ)」「ジェットストリーム」「クルトガ」など三菱鉛筆製品の韓国での輸入・販売を担っている。
親会社の三菱鉛筆は筆記具の製造販売を主業とし、ドイツの高級筆記具ブランドLAMYも傘下に持つ。連結売上高は2024年12月期に約888億円、2025年12月期に約898億円であった。
韓国法人単独の売上規模は非公開だが、日系筆記具ブランドの中で唯一、明確な韓国現地販売法人を構える企業として位置づけられる。高品質な油性・水性ボールペンや多機能ペンを軸に、2026年時点でも韓国市場で安定的に事業を続けている。
出典:http://www.uniball.co.kr/
PILOT(パイロット)
日本の筆記具大手・パイロットコーポレーション(1918年創業、東証プライム上場)のブランドを韓国で展開する事業である。
消せるボールペン「フリクション」や万年筆、ゲルインキボールペンなどが韓国でも広く流通し、高い知名度を持つ。
韓国での販売主体は、1954年創業の文具流通企業を母体とする韓国パイロット(Korea Pilot)であり、日本本社の出資子会社ではなく、技術提携と販売契約に基づく韓国資本の販売パートナーである。2020年から本格的に製品販売を開始した。
韓国パイロットの売上高は約183億ウォン、従業員数は約19名であり、親会社パイロットの連結売上高は2024年12月期に約1,262億円であった。
出典:https://www.pilotpen.co.kr/
Tombow(トンボ)
日本の老舗筆記具メーカー・トンボ鉛筆(1913年創業)のブランドを韓国で展開する事業である。
鉛筆や「MONO」消しゴム、修正テープ、のり、筆記具などを主力とし、韓国では特に美術系の受験生の必需品として高い人気を持つ。
韓国には日本本社の現地法人はなく、モナミ系から独立した文具流通企業のハンソ(Hangso)が正規輸入・流通を担っている。同社はパーカーやウォーターマンの韓国輸入も手がける。
韓国事業の売上規模は非公開だが、輸入代理店を通じてMONO消しゴムや鉛筆、修正テープなどが安定的に流通している。デザイン性と品質の高さから幅広い層に支持されており、2026年時点でも韓国市場でブランドがしっかりと根付いている。
出典:https://www.tombow.com/
韓国の主要文房具・事務用品企業4選〜外資編〜
Double A (ダブルエー)
タイの統合型製紙メーカー、Double A(1991)Public Company の韓国向け事業である。
ユーカリの植林からパルプ、印刷用紙までを一貫生産し、主力のA4コピー用紙で世界的に知られる。韓国では「Double A Korea」として事務用品やコピーセンターサービスも展開している。
本社は2008年にタイ証券取引所の上場を廃止して非上場化し、2010年に旧社名Advance Agroから現社名へ改称した。グループ売上は直近で160億バーツを超える規模とされる。
韓国では正規流通と並行輸入が併存し、オフィス用品小売や官公庁調達で定番として扱われており、2026年時点でも外資系コピー用紙ブランドとして存在感を保っている。
出典:https://www.doubleapaper.com/kr/kr
FABER-CASTELL(ファーバーカステル)
1761年にドイツで創業した、鉛筆・色鉛筆や画材、高級筆記具を手がける同族経営の老舗メーカーである。
色鉛筆では世界最大級の生産規模を誇り、万年筆やボールペン、マーカー、製図用具、化粧用ペンシルまで幅広く展開し、120カ国以上で事業を行っている。
グループ売上高は2024/25年度に約6億200万ユーロ、従業員数は約6,500名である。韓国では公式オンラインストアやアフターサービス窓口を構え、高級ライン「Graf von Faber-Castell」も正規輸入されている。
2026年には生産再編の一環でオーストリアの工場閉鎖を予定するなど、変革戦略「ONE Faber-Castell」を進めており、韓国市場でも継続的に事業を展開している。
出典:https://faber-castell.kr/
parker(パーカー)
1888年に創業した高級筆記具ブランド「パーカー」を展開する事業である。
万年筆やボールペン、ローラーボールなどの高級筆記具を主力とし、ギフト需要にも対応する世界的ブランドとして知られる。
現在の資本系統としては、米国のニューウェル・ブランズ(Newell Brands、NASDAQ上場)の傘下にあり、シャーピーやペーパーメイト、ウォーターマンなどと同じ「Learning and Development」部門に属する。親会社の2025年12月期連結売上高は約72億ドルであった。
韓国では公式オンラインストアや公式取扱店を通じて販売が続いており、2026年時点でもニューウェル・ブランズ傘下の主要筆記具ブランドとして市場に定着している。
出典:https://www.parker.com/kr/ko/home.html
3M (スリーエム)
米国の総合メーカー・3M(1902年設立)の韓国事業で、付箋「ポスト・イット」で知られる事務用品分野の有力プレイヤーである。
韓国では現地法人・韓国スリーエム有限会社が事業を担い、公式オンラインストアを通じて付箋やテープ、事務用品を幅広く供給している。
主力の「ポスト・イット」は韓国で付箋の代名詞的な存在として広く使われており、オフィスや教育の現場で高い浸透度を持つ。
主力の「ポスト・イット」に加え、粘着テープの「スコッチ」など、事務や生活の現場で使われる製品群を幅広く展開している。
3M本体は世界的な多角化メーカーであり、韓国スリーエムを通じた事務用品事業は、2026年時点でも韓国の文房具・事務用品市場で確かな存在感を示している。
出典:https://www.post-it.co.kr/
FAQ
韓国の文房具・事務用品業界に関する企業リストの内容を教えてください。
韓国の主要な文房具・事務用品企業は、ローカル企業と日系、外資系企業に分かれており、それぞれの企業の歴史や特徴、販売商品について詳しく紹介しています。
韓国のローカル企業で特に注目すべき企業は何ですか?
韓国のローカル企業では、Alpha、Artbox、dreamdepot、Good feel korea、Gyobo moongo、Jongie nara、Monamiなどが主要企業として紹介され、それぞれが独自の歴史と商品ラインアップで知られています。
外資系企業にはどのような企業がありますか?
外資系企業には、タイ発のコピー用紙ブランドであるダブルエーや、ドイツのファーバーカステル、イギリスのパーカーなどがあり、これらは高品質な商品と長い歴史を誇っています。
日系の文房具企業にはどんな会社がありますか?
日系企業では、三菱鉛筆韓国販売、パイロット、トンボなどが例として挙げられ、それぞれが韓国市場において高いシェアを持ち、長い歴史と多様な商品展開を行っています。


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