【最新版!】韓国の主要携帯電話事業者業界11選〜エンタメ・IT・個人サービス業界〜

今回は、携帯電話事業者業界に焦点を当て、ローカル企業合わせて11社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

韓国の携帯電話事業者業界 業界地図はこちら!
目次

韓国の主要携帯電話事業者11選〜ローカル編〜

SK telecom(エスケーテレコム)

韓国最大の携帯電話会社。創業は1984年、前身は韓国移動通信サービス(株)。創業当時は車両電話とワイヤレス配車サービスを提供。1988年ソウルオリンピックに合わせ、国内で初めて携帯用移動電話サービスの提供を開始。国内通信産業の競争力を強化する為の政府の民営化政策に沿い、1994年1月に公開入札を通じSKグループ(当時のソンギョングループ)に買収され、民営化。1997年に社名を現在のSK telecomに変更し、韓国の移動通信セクターのリーディングカンパニーとしての地位を固めた。従業員数は2022年末時点、5,413名。本社はソウル特別市中区。

加入者数は2022年末時点で3,045万人。全国各地に約3,800の支店・代理店を展開している。国内シェアは2023年1月時点、39.95%で首位。

2023年5月時点、標準プランは5Gデータ容量が24GB(超過時は1Mbpsに速度低下)、月額59,000ウォン。回線速度、5G回線カバー面積は他の大手2社(KT、LG U+)を抑え首位。

2022年度売上高は17.3兆ウォン、当期純利益は9,480億ウォン。内、移動通話セグメントの売上高は12.4兆ウォン、当期純利益は8,690億ウォン。2023年現在、アメリカ、日本、中国、マレーシアへ現地法人を展開も、情報収集兼コンサルティング業、投資業が主で、全体の売上高に占める割合は0.1%。

出典:https://www.sktelecom.com/index.html

KT(ケーティー)

韓国三大通信社の一つ。1981年、韓国電気通信公社として創業。2001年にKT株式会社へ社名変更し、2002年5月に完全民営化。2009年11月には、韓国で初めてiPhoneを導入している。2019年4月には、世界初のBtoC 5Gサービスを商用化。他大手2社との差別化を図るプランを積極的に提供しており、データ使用料に応じプランを選択できるサービスや、月末に残ったデータの次月繰越サービス、選択した時間帯はデータ使用が無制限になるプラン等はKTが他社に先駆けて導入した。5G初のC-DRX(バッテリー節約技術)の適用も行っている。本社は京畿道城南市盆唐区。

加入者数は2022年末時点、2406万人。2022年度売上高は25兆6,500億ウォン、当期純利益は1兆3877億ウォン。上場以降最大の連結売上高となり、連結営業利益も2年連続の1.6兆ウォン超となった。うち、携帯電話事業の売上高は6.2兆ウォン。

2022年末時点、従業員数は20,544人。国内シェアは2023年1月時点、22.19%でSKTに次ぐ2位。

標準プランは2023年5月時点、5Gデータ容量が30GB(超過時は1Mbpsに速度低下)、月額61,000ウォンから。回線速度、5G回線カバー率はSKTに次ぐ2位。

出典:https://www.kt.com/

LG U+(エルジーユープラス)

韓国三大通信社の一つ。1996年、LGテレコムが設立、翌年1997年に全国的な商用サービスを開始。2009年にLGテレコムがLGだコム、LGパワーコムを吸収合併、2010年に現在のLG U+へ名称変更。2011年12月には、韓国初のLTEサービスを全国84都市で開始。2022年には、コンテンツ専門ブランド「スタジオX+U」を立上げ、バラエティ、ドラマ、ドキュメンタリー等、ジャンルを超え顧客需要を反映したコンテンツを制作する等、プラットフォーム事業の拡大も図っている。本社はソウル特別市龍山区。

加入者数は2022年末時点、1,990万人。従業員数は2022年末時点、10,494人。全国に約2,100の直営店・代理店を構える。

2022年度の連結売上高は13兆9,060億円、営業利益は当期純利益は6,626億円。内、モバイル事業の売上高は6兆1,832億円。

標準プランは2023年5月時点、5Gデータ容量が50GB(超過時は1Mbpsへ速度低下)、月額63,000ウォンから。5Gプランとしては初となる、家族以外の友人等とセットで割引を受けることができる「U+ together」プラン等、多様なプランを提供している。

出典:https://www.lguplus.com/

KT M mobile(ケーティーエムモバイル)

KT株式会社が運営する、MVNOサービス専門会社。2015年4月設立。格安携帯会社でシェアNo.1、2022年末時点で加入者数は120万人を突破。本社はソウル特別市江南区。

セルフ開通を基本としており、ダイレクトモール、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ECサイト等でSIMカードを購入後、契約したいプランに合わせてインターネット上で開通。(セルフ開通が難しい場合は電話での開通サポートあり)。なお、外国人、未成年者はセルフ開通が不可、サポートセンターへ申請の上での開通が必須。

LTE、5Gプランをそれぞれ提供しており、ベーシックプランはLTEで7GB16,900ウォン~、5Gで10GB32,000ウォン~。通話重視プラン、超格安プラン等様々なニーズに合わせたプランを提供しており、超格安プランでは最安値で月額4,500ウォンから契約可能(LTEデータ容量1GB、音声通話60分、SMS100通まで送信可能)。

出典:https://www.ktmmobile.com/company/main.do

Medialog(メディアログ)

2000年3月設立。LG U+株式会社の子会社。2014年7月より、MVNO 事業を開始。MVNO事業の他、中古スマートフォン購入プラットフォーム事業、メディア事業(放送チャンネル運営)、情報通信技術事業を展開。2022年度売上高は2,876億ウォン、営業利益は138億ウォンと、2013年以来、9年振りの黒字決算となった。韓国でのMVNO市場の急拡大の影響を受け、加入者が増加したことが背景とみられている。

「U+U MOBILE」ブランドで事業展開しており、2022年5月には加入者数が80万人を突破。2022年末時点、37の販売店及び、オンラインダイレクトモールを通じて加入可能。オンライン上でのセルフ開通を基本としており、SIMカードをコンビニエンスストアやECサイト等で購入後、HP上でセルフ開通を行う。(外国人、未成年者はセルフ開通不可。)

ベーシックプランはLTE7GBで15,800ウォン、5G 10GBで月額14,500ウォン。通信量に応じた様々なプランを提供しており、格安プランでは、LTE 1GB、音声通話60分で3,500ウォンで契約可能。

出典:https://www.medialog.co.kr/

LG HelloVision(エルジーハロービジョン)

2000年3月設立。LG U+株式会社の子会社。2012年1月にMVNO事業「ハローモバイル」を立上げ、MVNO業界初となるLTEプランの導入、2014年にはiPhoneリッパー(再生品)シリーズ投入、2016年には移動通信業界初の機器無料レンタルサービス開始等、他社と差別化された各種サービスを通じ、着実に成長を遂げた。2017年には「MVNOs World Congress」にて最高賞を受賞。2019年12月に現在の「LGハロービジョン」として発足。MVNO事業の他、放送通信事業、広告事業等も手掛ける。2022年度売上高は1兆1,679億ウォン、営業利益は538億円、当期純利益は▲26億ウォンの赤字。内、MVNO事業の売上高は1,521億ウォン。

LG U+、SKT、KT等の大手3社と同じ回線網を使用し、LTE、5G回線を提供していることはもちろん、全国の地下鉄駅等に設置されたWi-Fiや海外ローミングサービス等も利用可能。2022年末時点、加入者数は約73万人。

ベーシックプランはLTE7GBで月額15,900円、5G 10GBで月額14,900ウォン。その他、ギガ数や通話時間、端末購入の有無等に応じた様々なプランを選択可能。他のMVNO会社同様、セルフ開通が基本。

出典:https://www.lghellovision.net/main.do

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SK Telink(エスケーテルリンク)

1998年7月設立。SKテレコムの子会社。当初は国際電話サービスを提供していた。2012年6月に先払い方式でのMVNO事業を開始、翌2013年1月から後払い方式でのMVNO事業もスタート。ブランド名は「SK7mobile」。中高年層、学生層、外国人居住者等の特定階層の顧客を中心に、リーズナブルな料金と優れた通信品質を提供し、事業拡大を図っている。本社はソウル特別市麻浦区。

2022年度の売上高は3,026億ウォン、営業利益は187億ウォン、当期純利益は150億ウォン。2022年末時点での加入者数は約60万人。親会社のSKテレコムと同一通話品質ながら合理的な価格設定を売りとしており、2023年顧客満足度調査では1位を獲得。

ベーシックプランはLTE 7GB、通話無制限で月額16,900円、5G 8GB 、通話無制限で月額28,930ウォン。また、中古品取引サイトのチュンゴナラ、ボンゲジャントと提携し、中古スマートフォンも販売。中古機購入・プラン加入時に約定(契約期間の縛り)が発生しないプランも提供している。

出典:https://www.sktelink.com/main

KT Skylife(ケーティースカイライフ)

2001年3月、韓国デジタル衛星放送株式会社として設立。設立当初は韓国で唯一の衛星放送局として事業を展開。2010年4月、KTグループに編入、2020年10月にMVNO「skylifeモバイル」のサービスを提供開始し、高品質・中低価格のTPS(Triple Play Service:TV+インターネット+モバイル)商品を販売。また、家電生活用品のレンタルサービス拡大により、総合ホームソリューションサービス提供事業者として事業を拡大している。本社はソウル特別市麻浦区。

2022年度の売上高は1兆342億ウォン、営業利益は、631億ウォン、当期純利益は231億ウォン。内、通信サービス事業の売上高は、1,354億ウォン。2022年末時点での加入者数は約29万人、新規月加入者平均は2.3万人を達成。

ベーシックプランはLTE 7GB、通話無制限で月額16,200ウォン。TV+インターネット+モバイルのセット契約で30%料金割引となるプラン等、デジタル衛星放送業者ならではのプランを販売しており、既存の放送通信事業者の限界を超えて、顧客へ新たな選択肢を提供できる事業者となっている。

出典:http://www.kt-skylife.kr/

Eyesvision(アイズビジョン)

「アイズモバイル」のブランド名でMVNO事業を展開。2011年7月、SKテレコムの第1号MVNO事業者として事業開始。2015年4月にはKT、2019年にはLG U+のMVNOサービスを開始。MVNO事業開始当初は、インフラ不足及び大手3社との競争を避けるため、プリペイド(先払い)方式のMVNO事業を中心に展開。プリペイドサービスを通じ安定した事業領域を確保した2013年以降、他事業で培った顧客センター運営ノウハウを基盤に、後払い式MVNO契約の積極拡大を図っている。特に、全国の郵便局でMVNOの代理契約取り扱い店が1,500余りに拡大されたことが、契約者拡大に大きく貢献している。本社はソウル特別市銅雀(ドンジャク)区。

従業員数は2022年末時点、51名。2022年度売上高は286億ウォン、内、MVNO事業の売上高は195億ウォン。加入者数は2020年時点で約42万人。アイズモバイルHPを通じた加入者誘致の他、前述した全国約1,500件の郵便局及び提携業者を通じ加入者を誘致している。

SKテレコム、KT、LG U+の大手3社の回線網からプランを選択することが可能。ベーシックプランは、LTE 7GBで月額25,300ウォン。また、新規加入者には5か月間無料となるイベントも開催している。

出典:http://www.eyesvision.com/new/html/page/under_construction_1.php

Freetelecom(プリテレコム)

韓国のMVNO専門企業。2009年12月設立。親会社はスマートグリッド、バイオ、時計及び化粧品の製造販売事業を行うInscobee株式会社。MVNOブランド名は「プリティ(FreeT)」。2022年度売上高は685億ウォン、売上総利益は307億ウォンで、親会社の連結売上高の89.5%を占める。

ベーシックプランは、LTE、通話無制限、SMS送信数無制限で月額24,200ウォン。キャンペーンにより、加入から7か月間は月額7,700ウォンで利用できる。また、大手3社(SKT、KT、LG U+)の通信網からプランを選択することが可能。また、海外旅行などで使用できる海外USIMカードを国内で購入できる「sim square」も運営。大手3社を中心に展開する海外ローミングに対し、競争力のある価格で海外通信サービスを提供している。(日本 5日間プラン…海外ローミング:49,500ウォンに対し、sim squareのUSIMカード:18,700ウォン 等)

出典:https://www.mobing.co.kr/main

Unicomz(ユニコムズ)

韓国のMVNO専門企業。2011年11月設立、ブランド名は「Mobing」。誰でも簡単に加入でき、計画的に使用可能なプリペイド(前払い)方式プランや、不要な約定(契約期間の縛り)や付加サービスをなくした実利中心の価格設定を揃えた後払い方式プラン等、顧客へ安価で合理的なサービスを展開している。本社は京畿道軍浦市。

2022年度売上高は599億ウォン、営業利益は25億ウォン、当期純利益は27億ウォン。2020年時点の加入者数は36万人。

ベーシックプランは、LTE、通話100分、SMS100通まで送信可能プランで、月額22,000ウォン。現在割引キャンペーンを適用しており、加入から7か月間は月額100ウォンで利用できる。中古機器購入と合わせたプランも提供しており、機器の状態に応じて価格設定されている。(参考:iPhone SE3 中古S級…380,000ウォン+プラン料金、iPhone12 mini 中古S級 465,000ウォン+プラン料金、等)

出典:https://www.mobing.co.kr/main

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