韓国の倉庫業界は、CJ大韓通運やロッテグローバルロジスティクスなど大手物流企業が自動化倉庫の整備を進める市場です。EC物流需要の拡大を受け、主要企業は保管能力の増強とロボティクス活用の高度化を続けています。
今回は、そんな韓国の倉庫業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて14社の最新情報をお届けしていきます!
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韓国の主要倉庫企業7選〜ローカル編〜
CJ Logistics Corporation (シーエスロジスティックス)
CJ Logistics(CJ대한통운)は、CJグループ傘下で韓国最大の総合物流企業である。物流士官学校とも称され、企業物流(3PL)、宅配、フォワーディング、港湾荷役、建設まで幅広く手掛ける。前身の大韓通運は歴史が古く、2013年にCJ GLSと統合して現体制となった。
宅配・eコマース物流では圧倒的なシェアを持ち、全国に大型ハブとサブターミナルを展開する。TES物流技術研究所を軸にロボットや自動化倉庫への投資を進め、フルフィルメント事業を強化している。
2024年通期の連結売上高は12兆1,168億ウォン、営業利益は5,307億ウォンで前年比10.5%増となり、過去最高水準の収益を記録した。事業別では宅配・eコマースが3兆7,289億ウォン、契約物流が2兆9,857億ウォン、グローバルが4兆4,329億ウォンとなり、海外事業の比重が高まっている。
2025年時点でも週7日配送体制の整備や東南アジア・北米での拠点拡張を継続し、国内外での成長基盤を固めている。
出典:https://www.cjlogistics.com/ko/main
Lotte Global Logistics Corporation (ロッテグローバルロジティックス)
Lotte Global Logistics(롯데글로벌로지스)は、ロッテグループ傘下の総合物流・宅配企業である。1988年に現代商船の貨物集荷部門から分離した亜細亜商船を起源とし、現代物流・現代ロジスティクスを経て、2016年にロッテグループが買収して現社名となった。
2019年には既存のロッテロジスティクスを合併し、宅配・SCM・グローバル物流・港湾を包含する体制を整えた。全国の宅配ネットワークに加え、鎮川メガハブターミナルなど大型物流拠点を運営する。
韓国の宅配市場ではCJ大韓通運、韓進と並ぶ上位3社の一角を占める。二次電池・水素など新規物流分野の開拓や、フルフィルメントセンターの拡充を進めている。
2025年時点では韓国取引所への新規株式公開(IPO)を推進しており、上場を通じた財務改善と成長投資の加速を目指している。上場準備の過程では公開価格の調整も報じられ、市場からの評価が注目されている。
出典:https://www.lotteglogis.com/
Hanjin Transportation Co., Ltd. (ハンジントランスポレーション)
Hanjin Transportation(한진)は、韓進グループの中核を担う物流・運送専門企業である。1945年に趙重勲がトラック1台で韓進商事を設立し、仁川港を拠点に運送業を開始したことに始まる。1969年には韓国で初めてコンテナ輸送方式を導入した老舗である。
宅配、港湾荷役、倉庫、フォワーディング、グローバル物流を手掛け、大韓航空を擁する韓進グループの一員として、空・陸・海を結ぶ物流網を持つ。
2023年に稼働した大田スマートメガハブターミナルを軸に宅配処理能力を高め、収益体質の改善を進めている。グローバル物流事業の伸長が業績を牽引した。
2024年通期には売上高が初めて3兆ウォンを突破し、「売上3兆クラブ」入りを果たした。2025年時点でも週7日配送や海外拠点拡張を掲げる中期ビジョンの達成に向け、事業構造の高度化を進めている。
出典:https://www.hanjin.com/kor/Main.do
LX Pantos Co., Ltd. (エルエックスパントス)
LX Pantos(LX판토스)は、LXグループの総合物流会社で、LXインターナショナルの子会社である。1977年に汎韓興産として設立され、汎韓総合物流などを経て、2021年のLGグループからの系列分離に伴い現社名となった。
海上・航空フォワーディング、契約物流、プロジェクト物流を主力とし、グローバルに物流拠点網を展開する。韓国を代表する物流大手の一つに数えられる。
従来はLGグループ向け(キャプティブ)物流の比重が高かったが、近年は非系列・海外顧客の開拓を進め、LG依存度の低減に取り組んでいる。
2024年には海上運賃の下落を受けて収益性が後退したものの、物流拠点への投資拡大で活路を模索した。2025年時点では親会社LXインターナショナルと連携し、海外物流事業の拡張を成長戦略の柱に据えている。
出典:https://www.lxpantos.com/kr/main.do
Dongwon LOEX Co., Ltd. (ドンウォンエルオーイーエックス)
Dongwon LOEX(동원로엑스)は、東遠グループ傘下の総合物流企業である。前身の東部エクスプレスは港湾荷役、貨物輸送、倉庫保管、国際物流を手掛ける48年の歴史を持つ企業で、2017年に東遠グループが買収し、2019年に現社名へ変更した。
冷蔵・冷凍を含む倉庫保管や3PL、港湾物流を主力とし、東遠グループの水産・食品事業を支えるコールドチェーン物流に強みを持つ。
かつては高速バスやレンタカー事業も展開していたが、2017年前後に非物流事業を分離・売却し、総合物流企業へと事業を集約した。
2020年代に入り、eコマース物流や低温物流の需要拡大を背景にフルフィルメント・倉庫網の拡充を進めている。2025年時点でも、グループのシナジーを活かした食品・低温物流分野での事業強化を継続している。
出典:https://www.dongwonloex.com/
HYUNDAI GLOVIS Co., Ltd. (ヒョンデグロービス)
HYUNDAI GLOVIS(현대글로비스)は、現代自動車グループの総合物流会社である。2001年に設立され、現代自動車・起亜の原材料調達物流や完成車輸送を担う中核企業として成長した。
自動車物流に加え、鉄鋼・中古車流通、海運(自動車船)、二次電池リサイクルなど事業領域を拡大している。ルノーコリアやフォルクスワーゲングループなど外部顧客の出荷委託も獲得し、収益源を多様化している。
2024年通期の売上高は28兆4,074億ウォン、営業利益は1兆7,529億ウォンと、それぞれ前年比で二桁の伸びを示し過去最高を更新した。
2025年通期はさらに売上高29兆5,664億ウォン、営業利益2兆730億ウォンと最高記録を塗り替えた。2026年時点でもロボティクスや水素・電池分野を含む新規事業への投資を積極化している。
出典:http://www.glovis.net/Kor/
Coupang Inc. (クーパン)
Coupang(쿠팡)は、2010年創業の韓国最大手のeコマース企業であり、自社物流網「ロケット配送」を支える巨大なフルフィルメント事業を擁する。物流子会社クーパンロジスティクスサービス(CLS)や複数のフルフィルメントセンターを通じ、全国に倉庫・配送インフラを展開する。
韓国人口の大半が翌日配送圏に入るとされる高密度の物流センター網を構築し、自動化倉庫やコールドチェーンへの投資を積極化している。
2024年通期の売上高は約41兆ウォンと初めて40兆ウォンを突破し、2年連続の営業黒字を計上した。米国NYSE上場企業として物流インフラへの大型投資を継続している。
2026年時点では物流機能を担う系列会社へ約1兆ウォン規模の資産を移管し、機能別に事業を再編する動きが報じられた。フルフィルメント基盤の拡張を成長の柱に据えている。
出典:https://www.aboutcoupang.com/
韓国の主要倉庫企業3選〜日系編〜
NIPPON EXPRESS CO., LTD. (ニッポンエキスプレス)
NIPPON EXPRESS(NX、日本通運)は、1937年に日本通運法に基づき設立された日本を代表する総合物流企業である。2022年に持株会社NIPPON EXPRESSホールディングスへ移行し、グループブランド「NX」を導入した。
陸・海・空にわたる国際物流とサプライチェーン管理を世界規模で展開し、グループ売上高は2兆円超に達する。韓国では現地法人NX韓国が事業を担う。
仁川・釜山を中心に韓国の物流ハブ機能を活用し、通関、倉庫、フォワーディング、重量品輸送などグローバル水準の物流サービスを提供している。
2024年から2025年にかけて、NXグループは統合報告書で医薬品物流や半導体関連物流など高付加価値分野の強化を掲げた。2025年時点でもアジア域内ネットワークの拡充を進め、韓国を東アジア物流の要衝と位置づけている。
出典:https://www.nipponexpress.com/kr/ko/
KOKUSAI EXPRESS Co.,Ltd. (コクサイエキスプレス)
KOKUSAI EXPRESS(国際エキスプレス)は、1990年に設立された日本の総合物流企業である。日韓間の経済交流の深化とともに成長し、通関業、倉庫業、海上・航空の輸出入貨物取扱、国際宅配、海外引越などを手掛ける。
1999年に韓国法人(Kukjae Logistics)を設立し、2002年にはKIFFA(韓国国際物流協会)会員資格を取得するなど、韓国での事業基盤を整えてきた。
一般倉庫や危険物保管、展示・イベント関連の貨物梱包、LCL・FCLサービス、B2B・B2CのEC物流まで幅広く対応する点が特徴である。
日韓を結ぶ中堅フォワーダーとして、両国間の貿易貨物や日系企業の物流需要を取り込んでいる。2025年時点でも通関・倉庫を軸とした国際物流サービスを継続している。
出典:https://www.kokusaiexpress.com/kor/
Sagawa Express Co.,Ltd. (サガワエキスプレス)
Sagawa Express(佐川急便)は、1957年に京都・大阪間の運送から出発した日本の大手宅配企業である。持株会社SGホールディングスの中核事業会社として、宅配便を中心に幅広い物流サービスを展開している。
SGホールディングスは「SGH Story 2024」などの中期経営計画を推進し、TMS(輸送管理)や越境ECを含む国際物流の強化、SDGsへの取り組みを掲げている。
韓国では現地法人SAGAWA LOGISTICS KOREAがソウル特別市江西区を拠点に、一般倉庫業、冷蔵・冷凍倉庫業、危険物保管業、航空・海上貨物取扱業などを手掛けている。
日系企業の韓国向け物流や越境EC貨物の取り込みを進めている。2025年時点でも倉庫・国際物流を軸に、日韓間の物流ソリューション提供を継続している。
出典:https://www.sagawa-exp.co.jp/
韓国の主要倉庫企業4選〜外資編〜
SF Express (Group) Co., Ltd. (エスエフエキスプレス)
SF Express(順豊、SF Holding)は、1993年に中国広東省で設立された総合物流企業である。中国国内最大手の宅配・物流サービス会社であり、世界有数の総合物流企業へと成長した。
2024年11月には香港証券取引所に上場し、約7億5,000万米ドルを調達した。深圳に続く二重上場により、国際事業拡大に向けた資金基盤を強化した。同年通期には過去最高の業績を記録した。
韓国法人SF Koreaは2011年7月に設立され、ソウル・京畿圏を中心に物流ハブと複数のセンターを構築し、配送・通関・オペレーション・顧客サービスを直営している。
仁川ハブをはじめとする物流インフラの拡張やオンライン注文システムの高度化を進めている。2025年時点でも韓国を中韓・アジア物流の結節点と位置づけ、事業を拡大している。
出典:https://www.sf-international.com/kr/ko/
FedEx Corporation (フェドイーエックス)
FedEx Corporation(페덱스)は、米国テネシー州メンフィスに本社を置く世界的な国際宅配・物流企業である。前身のFederal Expressとして航空貨物輸送の分野を切り開き、世界最大級の貨物航空ネットワークを有する。
韓国へは1988年に支社を開設して進出し、1999年に現地法人フェデラルエクスプレスコリアを設立、提携先を買収・合併して事業基盤を固めた。2016年には有限会社へ組織を改編した。
国際貨物・書類輸送を主力とし、仁川国際空港を韓国のゲートウェイとして活用しながら、世界各地への迅速な国際輸送を提供している。
近年はEコマース需要の拡大を背景に国際小口貨物の取り扱いを強化している。2025年時点でも韓国発着の国際特送とサプライチェーンサービスを軸に事業を展開している。
出典:https://www.fedex.com/ko-kr/home.html
United Parcel Service, Inc (ユナイデッドパーセルサービス)
United Parcel Service(UPS)は、米国ジョージア州アトランタに本社を置く世界的な物流・小口貨物輸送企業である。ケンタッキー州ルイビル国際空港を航空貨物ハブとし、多数の貨物機を運用する国際輸送大手である。
韓国へは1988年に高麗航空貨物と代理店契約を結んで進出した。1996年に大韓通運と合弁でUPS大韓通運を設立し、2008年に完全子会社化してユナイテッドパーセルサービスコリアへ社名変更した。
国際貨物・書類輸送を主力とし、仁川国際空港を拠点に韓国発着の国際特送網を運営している。ソウル永登浦区に韓国拠点を構える。
Eコマースの国際化を背景に越境物流サービスを強化している。2025年時点でも欧州法人が全額出資する体制のもと、韓国での国際輸送事業を継続している。
出典:https://www.ups.com/kr/ko/Home.page
ESR Kendall Square REIT Co., Ltd. (イーエスアールケンダルスクエアリート)
ESR Kendall Square REIT(ESR켄달스퀘어리츠)は、韓国を代表する物流特化型の不動産投資信託(REIT)である。香港・シンガポールを基盤とするアジア最大級の物流不動産グループESRの傘下にあり、2020年に韓国取引所へ上場した。
首都圏を中心に大型物流センター(倉庫)を保有・運用し、eコマースや3PL事業者を主要テナントとする。物流施設の賃貸を通じて安定した収益と配当を投資家に提供している。
2025年には保有する物流センターの一部売却やクーパン関連物流センターの取得を進め、ポートフォリオの再編・拡張を図った。オンライン消費の拡大を背景に、現代的な高機能倉庫への需要が追い風となっている。
2026年時点でも安定配当の維持と資産入替えによる収益基盤の強化を進め、韓国の物流倉庫市場でリート運用の中核的な存在となっている。
出典:https://www.esrks-reit.com/
FAQ
韓国の主要倉庫企業の特徴は何ですか?
韓国の主要倉庫企業は、国内大手から外資系、日系企業まで多様で、それぞれの企業が物流、倉庫保管、配送サービスに特化しています。たとえば、CJ Logisticsは企業物流を中心に展開し、ロッテグローバルロジスティックスは宅配と物流サービスを提供しています。
韓国の物流業界における外資系企業の例は何ですか?
韓国の外資系企業には、SF ExpressやFedEx、UPSなどがあり、国際宅配や国内物流、配送サービスを提供しています。これらの企業は世界的な物流ネットワークを持ち、韓国市場でも重要な役割を果たしています。
日系の物流企業にはどんなものがありますか?
主要な日系物流企業には日本通運株式会社(Nippon Express)や国際エキスプレス(Kokusaiexpress)、佐川急便(Sagawa Express)があります。これらは主に国際物流や国内配送、通関業務を行っています。
韓国の物流業界におけるデジタル化やIT化は進んでいますか?
はい、韓国の物流企業はオンラインオーダーシステムや物流情報システムを導入し、配送の効率化や顧客サービスの向上に努めています。たとえば、SLX logisや龍馬ロジスティクスは、先進的なITシステムを活用しています。


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