【最新版!】ベトナムの主要化粧品メーカー16選:急成長する2.8億ドル市場

ベトナムの化粧品市場は2025年から2033年にかけて年平均成長率5.3%で拡大し、2033年には28億ドルに達すると予測されています。

今回は、急成長する市場で注目すべきベトナムの主要化粧品メーカーに焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて16社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

読了時間の目安:5分

ベトナムの化粧品業界 業界地図はこちら!
目次

ベトナムの主要化粧品メーカー7選〜ローカル企業編〜

The COCOON ORIGINAL VIETNAM (コクーン・ベトナム)

​The COCOON ORIGINAL VIETNAMは、2013年に設立されたNature Story Cosmetics Company Limitedが展開する化粧品ブランドである。​本社はホーチミン市に位置し、100%ビーガンかつクルエルティフリー(動物実験を行わない)の製品を提供している。​同社の製品は、肌、体、髪、唇のケア製品を含み、すべて自然由来の成分から作られている。 ​

2020年9月、COCOONは動物愛護団体PETAから「動物実験なし」の認証を取得し、同年11月にはCruelty-Free InternationalのLeaping Bunnyプログラムからも認証を受け、ベトナム初のブランドとしてこれらの認証を取得した。

同社の製品は、ホーチミン市、ハノイ、ダナン、フエ、ビンズオン、カントー、ドンナイ、バリア=ブンタウ、タイグエンなど、ベトナム全土の主要都市にある300以上の化粧品販売店で取り扱われている。 ​また、オンライン販売にも力を入れており、Shopee、Lazada、TikiといったECサイトや、Facebook、InstagramなどのSNSを通じて製品を提供している。

COCOONの製品は、スカッシュ(冬瓜)、ゴツコラ(ツボクサ)、ティーツリー、コーヒー、グレープフルーツエッセンシャルオイルなど、ベトナム特有の植物から抽出された成分を使用している。​これらの原材料は100%トレーサビリティが保証されており、安全性が確保されている。 ​

同社の売上は、2020年の約13億ベトナムドンから、2022年には184億ベトナムドンへと急成長を遂げている。 ​この成長は、高品質な製品を手頃な価格で提供する戦略や、顧客からのフィードバックを反映した製品改良、さらに効果的なマーケティング活動によるものである。

出典:http://cocoonvietnam.com/ve-chung-toi

Saigon Cosmetics (サイゴン・コスメティックス)

​サイゴン化粧品株式会社(Saigon Cosmetics Corporation、以下SCC)は、1990年に設立されたベトナムの主要な化粧品メーカーである。​同社の起源は1975年にまで遡り、「イモルテル(Imortel)」ブランドの香水製造・販売を行っていた。​本社はホーチミン市に位置し、従業員数は500名以上である。SCCは、「ミスサイゴン(Miss Saigon)」をはじめ、「マンリー(Manley)」、「シンディ(Cindy)」、「フレッシュ(FRESH)」、「クリーン(KLEEN)」、「ミラージュ(MIRAGE)」など、多彩なブランドを展開している。​これらの製品群には、男女向けの香水、化粧品、ヘアケア製品、スキンケア製品が含まれる。 ​

同社の製品は、国内市場のみならず、アメリカ、中国、日本、ロシア、オーストラリアなど、20カ国以上に輸出されている。 ​特に「ミスサイゴン」ブランドは、ベトナム女性の伝統的な美しさを象徴するデザインで、国際的な観光客にも人気が高い。

SCCは、品質管理にも注力しており、ISO 9001:2015やCGMP(Current Good Manufacturing Practice)などの国際基準に準拠した生産施設を運営している。 ​さらに、Givaudan、Firmenich、Robertet、Symriseといった世界的な香料メーカーと協力し、高品質な製品を提供している。

近年、SCCは新製品の開発やデザインの刷新に取り組み、2021年から2023年にかけて345%の成長を遂げ、2023年から2026年にはさらに276%の成長を見込んでいる。​同社は2025年から2026年にかけて、売上高1兆VND(約45億5,000万円)を目指している。

SCCは、国内外の市場でのさらなる成長と、ベトナムの美を世界に広めることを使命としている。

出典:http://www.saigoncosmetics.com/

M.O.I Cosmetics (M.O.I・コスメティックス)

​M.O.I Cosmeticsは、2018年に設立されたベトナムの化粧品ブランドである。​同社は、ベトナムの人気歌手でありビューティーアイコンであるホー・ゴック・ハー(Ho Ngoc Ha)と、CEOのラム・タイン・キム(Lam Thanh Kim)の共同によって設立された。

M.O.I Cosmeticsは、ベトナム初のプロ向けメイクアップ化粧品ブランドとして、リーズナブルな価格で国際的な品質基準を満たす製品を提供している。​全ての製品は、最新技術を導入した韓国企業の工場で製造され、韓国およびベトナムの品質基準を満たしている。 ​

同社は、全国で274箇所の販売店ネットワークを構築しており、SNS(Facebook、Instagram)やECサイト(Shopee、Lazada、Tiki)を通じても製品を購入することができる。​従業員数は150名以下で、主にベトナムの中間層の若年層女性をターゲットにしている。​

M.O.I Cosmeticsの主な製品には、リキッドやスティックタイプのリップアイテムがあり、ベトナム人の肌に合った色味が開発されている。​これらの製品は、ナチュラルで明るい印象を与えると好評である。

2019年には、同社は初の国際投資家であるCMG.ASIAから投資を受け、売上高は前年比約300%増加し、1,000以上の販売代理店ネットワークを構築した。​2020年には、スキンケア製品「Gao Mask」を発売し、売上高は前年比144%増加し、120億VND(約5億4,600万円)に達した。

M.O.I Cosmeticsは、今後も製品ラインの拡充や販売網の拡大を通じて、ベトナム国内外でのさらなる成長を目指している。

出典:https://moicosmetics.vn/pages/gioi-thieu

ベトナムの化粧品業界 業界地図はこちら!

Lemonade Cosmetics (レモネード・コスメティックス)

​Lemonade Cosmeticsは、2018年に設立されたベトナムの化粧品ブランドである。​本社はハノイ市に位置し、従業員数は20名以上である。​同社は、ベトナムの著名なメイクアップエキスパート、クアック・アン氏の10年以上にわたる経験を基に、製品の研究・開発を行っている。

Lemonade Cosmeticsの主な製品ラインには、口紅やファンデーションなどがあり、これらはベトナム人女性の多様なニーズに応えるべく開発されている。​製品は、代理店を通じて、またSNS(Facebook、Instagram)やECサイト(Shopee、Lazada、Tiki)を通じて注文することが可能である。​これらのチャネルを活用し、同社は全国500以上の化粧品販売店で製品を展開している。

出典:https://www.lemonade.vn/pages/about-us

Sao Thai Duong (サオ・タイ・ズオン)

​Sao Thai Duong(サオ・タイ・ドゥオン)は、2000年に設立されたベトナムの企業で、ハノイ市に本社を置き、従業員数は1,200名以上を擁する。​同社は、ハーブ由来の医薬品、化粧品、機能性食品などの製造・販売を行っており、国内60以上の代理店を通じて製品を展開している。​

21年以上の歴史を持つSao Thai Duongは、ヘアケア、スキンケア、口臭ケア製品を含む130以上の製品を開発・販売してきた。​これらの製品は、富裕層から低所得層まで、幅広い顧客層のニーズに応えるラインナップが揃っている。​

同社は、最も安全かつ自然で高品質な製品を提供することを目指しており、環境への配慮や社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。​具体的には、障害者や戦争の犠牲者、自然災害の被災者、勤勉な貧困層の子供たちへの支援活動を行っている。​

製品は、代理店を通じて購入できるほか、SNS(Facebook、Instagram)やECサイト(Shopee、Lazada、Tiki)でも注文可能である。​

さらに、Sao Thai Duongは、ベトナム国内のみならず、国際市場への展開も視野に入れており、今後の成長が期待される企業である。

出典:https://saothaiduong.com.vn/ve-chung-toi/

Lan Hao Cosmetics (ランハオ・コスメティックス)

1961年に設立されたLan Hao Cosmeticsは、主にスキンケア、ヘアケア、ボディケア製品を含む約100種類の製品を開発・販売している企業である。これらの製品は、自然由来の原材料を使用しており、品質と安全性に対する高い基準を誇る。特に、ベトナム国内においてはリーズナブルな価格帯で販売され、広範な消費者層に支持されている。

本社はホーチミン市に位置しており、従業員数は約200名である。さらに、ホーチミン市内には50,000㎡の自社工場を所有しており、製造能力の強化と市場のニーズに対応するための積極的な投資を行っている。この工場では、厳格な品質管理のもとで製品が製造され、国内外に向けた供給がなされている。

Lan Hao Cosmeticsは、1967年にカンボジアに支店を開設したことをきっかけに、東南アジア市場へ進出し、現在ではシンガポール、台湾、カンボジア、ラオス、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、スイス、米国、サウジアラビア、ドバイ、エジプト、ロシア、さらにはアフリカ地域へと製品を輸出している。これにより、同社は独自の国際流通チャネルを構築し、グローバルな市場においても存在感を高めている。

ベトナム国内においては、Lan Hao Cosmeticsの製品は、全国各地の代理店やスーパーマーケットで簡単に手に入れることができる。また、SNS(Facebook、Instagram)や、オンラインショッピングサイト(Shopee、Lazada、Tikiなど)を通じても製品を注文することが可能で、デジタル市場にも積極的に対応している。これにより、消費者は従来の販売チャネルに加え、インターネットを利用して便利に購入できるようになっている。

2025年現在、Lan Hao Cosmeticsは、環境負荷を軽減するための持続可能な製品開発に取り組んでおり、リサイクル可能なパッケージの導入や、エコフレンドリーな製品ラインの拡充を進めている。また、従業員数の増加とともに、研究開発(R&D)への投資も強化し、より革新的な製品を市場に提供する準備を整えている。

出典:https://www.thorakao.com/gioi-thieu/

Treatment Cosmetics (ザッカ・ナチュラル )

2014年に設立されたTreatment Cosmeticsは、自然派化粧品ブランドとして、高度なバイオテクノロジーを駆使し、全ての肌質に対応する製品を提供している。特に、ベトナムの気候や肌質に適した製品開発に注力しており、自然由来の原材料を使用した安全・安心な製品を提供することを使命としている。

本社はホーチミン市に位置し、従業員数は150名以下である。また、ロンアン省にはcGMP(current GMP)基準に適合した自社工場があり、製品の品質管理を徹底して行っている。加えて、ホーチミン市内にも自社工場を所有し、生産能力をさらに強化している。

Treatment Cosmeticsは、スキンケア、ヘアケア、ボディケア製品を含む18種類の製品を提供しており、すべての製品はベトナム国内の消費者に向けてリーズナブルな価格で販売されている。これらの製品は、米国ノースカロライナ州の研究所に所属する薬学博士や皮膚科医による厳格な品質チェックを受けており、消費者に高い信頼を与えている。

Treatment Cosmeticsは、2025年に向けて、より高性能な自然派製品の開発と、エコフレンドリーなパッケージングの導入を進めている。環境保護の観点から、リサイクル可能な素材や、持続可能な製品ラインへの移行を図っており、持続可能な製品作りを重視している。また、国内外でのブランド認知度の向上を目指し、より多くの消費者に信頼されるブランドを築くことを目指している。

出典:https://zakkanaturals.com/pages/our-story

ベトナムの化粧品業界 業界地図はこちら!

ベトナムの主要化粧品メーカー5選〜日系企業編〜

Shiseido Cosmetics Vietnam ( 資生堂コスメティクス ベトナム )

Shiseido Cosmetics Vietnamは、2009年に設立された、株式会社資生堂のベトナム法人である。資生堂は日本最大手の化粧品メーカーであり、1997年からベトナム国内の代理店を通じて「SHISEIDO」ブランドの製品を販売してきた。ホーチミン市に本社を構え、従業員数は700名以上に達しており、現在もベトナム市場での事業拡大を続けている。

Shiseido Cosmetics Vietnamは、ベトナム国内においてハノイ、ハイフォン、ホーチミン市に計34店舗を展開しており、これらの店舗は高級化粧品メーカーとしてのブランドイメージを強化している。特に、ベトナムではShiseidoは高級化粧品ブランドとして広く認知されており、その品質の高さやデザイン性のあるパッケージが消費者から高く評価されている。

Shiseidoの製品は、ベトナム国内のデパート、スーパーマーケット、化粧品販売店、さらにはECサイト(Shopee、Lazada、Tikiなど)でも購入することができ、オンライン販売にも力を入れている。製品ラインナップには、男性向け・女性向けのスキンケア用品、メイクアップ用品、香水などがあり、消費者の多様なニーズに応える。

Shiseidoの製品は、ココナッツオイル、オリーブオイル、海藻など、自然由来の成分を多く取り入れており、ベトナムでも安心・安全な製品として信頼されている。これらの成分は、肌に優しいとされ、敏感肌を持つ消費者にも適した製品となっている。さらに、厳格な品質管理体制のもとで製造されており、消費者に対して高い安全基準を提供している。

出典:https://www.shiseido.com.vn/vi/Storelocator

Shu Uemura (シュウ ウエムラ)

Shu Uemuraは、2012年にベトナム市場に参入した、日本発の高級化粧品ブランドである。ベトナム国内ではL’Oréal Vietnamが同ブランドを管理しており、ホーチミン市およびハノイ市の高級デパートを中心に、現在は合計6店舗を展開している。主に富裕層をターゲットにしており、その製品は洗練されたデザインと高い品質で知られている。

Shu Uemuraでは、男性用および女性用のメイクアップ用品、スキンケア用品を提供しており、その製品は特に高品質な化粧品を求める消費者に支持されている。独自の製品ラインアップには、アイシャドウ、リップスティック、クレンジングオイルなどがあり、特にメイクアップアイテムにおいては高い評価を得ている。

Shu Uemuraの製品は、実店舗だけでなく、自社ECサイトや大手ECサイト(Shopee、Lazada、Tikiなど)でも購入可能であり、オンライン販売を通じてより広範な消費者層にアプローチしている。自社ECサイトは、ホーチミン市に本社を置くベトナム最大手のEコマース支援スタートアップであるOnpoint社が運営しており、ECサイト経由での販売もOnpoint社によって管理されている。このオンラインチャネルの活用により、Shu Uemuraはデジタル市場においても存在感を強化している。

Shu Uemuraは、その独自の製品と高級感あふれるブランドイメージにより、ベトナム市場でも着実に認知度を高めている。富裕層を中心に、質の高い化粧品を求める消費者からの支持を集め、今後も高級化粧品市場での地位を確立していくことが期待される。

出典:https://www.shuuemura.com.vn/

DHC

日本の最大手健康食品メーカーである株式会社ディーエイチシー(DHC)は、2019年1月にベトナムの企業であるBelie社と独占代理店契約を締結し、ベトナム国内での自社製品の販売を開始した。DHCは、ベトナム市場において年率200%以上という急成長を遂げており、その勢いは今後も続くと予想されている。

Belie社(ハノイ市)は、DHC製品のベトナム国内での独占販売権を取得しており、ホーチミン市、ビンズオン省、ダナン市、タンホア省に4つのショールームを展開している。さらに、DHC製品は、全国の有名ドラッグストアチェーン(Watsons、Hasakiなど)を含む40以上の代理店を通じて販売されており、ベトナム国内で広範な流通ネットワークを構築している。Belie社の従業員は25名以上で、DHC製品の販売とサポートを担っている。

DHCは、赤ちゃん向け製品をはじめ、スキンケア、ヘアケア、メイクアップ用品、エッセンシャルオイル、香水、そして女性向けおよび男性向けの機能性食品など、幅広い製品を取り扱っている。これらの製品は、ベトナム国内の消費者のニーズに応じて提供されており、特に健康志向の高い消費者からの支持を集めている。DHCはその製品の品質と効能に対する信頼性が高く、製品ごとに細かいニーズに応えることができる。

DHCの製品は、物理的なショールームに加えて、オンライン販売を通じても購入可能であり、デジタルマーケティングを積極的に活用している。これにより、オンライン市場でもプレゼンスを高めており、DHCのブランドはベトナム国内で急速に浸透している。特に、健康食品やスキンケア製品は、品質の高さと手頃な価格で消費者に広く受け入れられている。

2025年現在、DHCはベトナム市場における更なる成長を目指しており、既存の製品ラインアップを拡充するとともに、新しい製品の投入も検討している。また、デジタルマーケティングやEコマースの強化により、オンラインでの購入をより便利にし、消費者のアクセス向上を図っている。さらに、健康志向が高まる中で、DHCは機能性食品やビタミン・サプリメント分野の拡大を進めており、ベトナムにおける健康志向の消費者層への訴求を強化している。

出典:https://dhcvietnam.com.vn/

Menard

Menard(日本メナード化粧品株式会社)は、2004年にベトナム市場に進出した日系の大手化粧品メーカーである。ベトナム国内では、主にハノイ市およびホーチミン市を中心に合計25店舗を運営しており、特に高品質なスキンケア製品や化粧品、香水などの高価格帯の商品を提供している。

Menardの製品ラインには、スキンケア用品、化粧品、香水、コラーゲン製品など、幅広い価格帯の化粧品が含まれており、その多くは高級志向の消費者をターゲットにしている。また、海外向けのオリジナル製品も取り扱っており、日本の厳格な品質基準をクリアした製品をベトナム市場に提供している。これにより、Menardは国内の富裕層や美容に敏感な層から高い支持を受けている。

Menardの店舗は、単なる販売店舗にとどまらず、高級スパも併設しており、顧客に対してプレミアムな体験を提供している。スパサービスでは、リラックスできる環境でのスキンケアやトリートメントが提供され、顧客は製品を購入するだけでなく、贅沢なサービスを享受できることが特徴である。このようなサービスの提供により、Menardは単なる化粧品ブランドではなく、総合的な美容と健康のブランドとしての位置づけを強化している。

Menardは、ベトナム国内では主に富裕層をターゲットにしており、製品とサービスの質を重視している。そのため、店舗は高級感を演出するデザインで統一されており、製品に対する価値やブランドイメージを高めることに注力している。また、個別対応を重視したカスタマーサービスも提供しており、製品選びや使用方法について専門的なアドバイスを受けることができる。

出典:https://menard.vn/

ロート製薬

ロート製薬は、1996年にベトナムに進出した日本の大手製薬会社であり、ベトナム市場でも長年にわたりそのブランドを築いてきた。南部のビンズオン省には自社工場を所有しており、ホーチミン市、ハノイ市、ダナン市には自社店舗も展開している。これにより、ベトナム国内での製品供給能力とブランドの認知度を高めている。

ロート製薬は、ベトナム市場で「肌ラボ」や「OXY」、「アクネス」、「サンプレイ(日焼け止め)」などの人気製品を展開しており、特にスキンケアやヘルスケア分野で高い評価を得ている。「肌ラボ」は肌ケア製品として、乾燥肌や敏感肌に対応するアイテムを提供しており、「OXY」は男性向けのスキンケアブランドとして若年層に人気がある。「アクネス」はニキビ対策の商品で、特に若い世代の消費者に支持されている。日焼け止めブランド「サンプレイ」は、日差しが強いベトナムの気候に適した製品として需要が高い。

ロート製薬は、常に新しい製品の開発に取り組んでおり、美容および健康用品に加えて、再生医療や健康食品などの新しい分野にも積極的に進出している。これにより、製品ポートフォリオを多様化し、消費者の多様なニーズに対応し続けている。また、技術革新と製品の品質向上を目指して、研究開発への投資を惜しまない。

ロート製薬のベトナム工場で製造された製品は、主にベトナム市場向けに供給されるが、同時に日本市場にも輸出されている。このベトナム工場は、厳格な品質管理体制のもとで運営されており、製品の高い品質を維持している。

出典:https://rohto.com.vn/

ベトナムの化粧品業界 業界地図はこちら!

ベトナムの主要化粧品メーカー4選〜外資系企業編〜

L’Oréal

007年設立。フランスに本社を置く世界最大の化粧品会社(L‘Oréal)のベトナム法人。ベトナム国内では4つの製品ラインで12ブランドを展開しており、全国の小売店やECサイト等で商品が販売されている。本社はホーチミン市。従業員は500名以上。

ベトナムで展開している4つのラインは、①富裕層向け(LANCÔME 、Yves Saint-Laurent 、Kiehl‘s 、shu uemura)、②一般消費者向け(GARNIER 、LOREAL PARIS 、 MAYBELLINE NEW YORK)、③プロ向けヘアケア用品(L’Oréal Professionnel Paris 、KERASTASE )、④薬用化粧品(VICHY、LA ROCHE-POSAY、 Skinceuticals)である。

同社の製品は主にLotte(韓国系)、ビッグC(タイ系)、Coopmart(ベトナム)などを含むスーパーマーケットやドラッグストア、ヘアサロン、大手ECサイト等を含む様々なチャンネルを通じて全国で販売されている。

同社の2019年の売上総利益率は75%を超えている。同社はベトナムの美容業界で創造性かつ革新的な企業になることを目標にしている。

出典: https://www.loreal.com/en/vietnam/

Unilever

1995年設立。イギリス系の大手一般消費財メーカーのベトナム法人。同社はベトナムのスキンケアマーケットの有力企業で、30万店舗以上で製品が販売されており、3,500万人以上が同社の製品を利用している。従業員は1,600名以上。本社はホーチミン市。

同社はハノイ市やホーチミン市、ドンナイ省に自社工場を持っている。ベトナム国内では「Pond‘s」や「Vaseline」、「 Hazeline 」など幅広いスキンケア製品を販売している。

また、同社の長年の実績などがベトナム政府に評価され、2000年、2005年、2010年に表彰を受けた。また、4年連続(2016年〜2019年)でベトナム政府が選ぶ「最も持続可能な企業TOP10」を受賞している。

出典: https://www.unilever.com.vn/our-company/

P&G

1995年設立。アメリカに本社を置く世界最大の一般消費財メーカー(P&G)のベトナム法人。本社はホーチミン市。従業員は500名以上。

ベトナム国内にある自社工場には最新設備を導入しており、ホーチミン市を中心にビジネスを展開しており、「SK-Ⅱ」や「MaxFactor」、「Olay」などのブランドの商品を販売している。

ベトナム国内の自社工場で生産された製品の30%以上がオーストラリアや日本、韓国、ヨーロッパ、インドなどに輸出されている。

同社はベトナムの一般消費財市場で2番目に大きな市場シェアを獲得しており、同社の年間売上は約7 兆VMD(2019年)である。

出典: https://vn.pg.com/

Oriflame

Oriflame(オリフレーム)は、1967年にスウェーデンで設立された国際的な化粧品とパーソナルケア製品のメーカーで、主にダイレクトセールス(直販)方式で販売を行っている。ベトナム市場においても、Oriflameは化粧品業界で広く認知されており、特にスキンケア、メイクアップ、ヘアケア、フレグランス(香水)などの製品を提供している。

Oriflameの製品は、主に独自のダイレクトセールスネットワークを通じて消費者に届けられている。ベトナムでも、Oriflameはネットワークビジネスを活用し、多くの販売代理店や顧客に製品を提供しており、その販売スタッフは製品の知識を持ち、個別の顧客ニーズに応じたアドバイスを行っている。この販売モデルにより、Oriflameは消費者とより密接に関わり、信頼を築いている。

また、Oriflameの製品は、自然由来の成分を多く取り入れており、品質と安全性にこだわった製品を提供している点が特徴である。特に、肌に優しい成分を使用したスキンケアラインは、ベトナムの消費者に人気があり、敏感肌の人々にも適していると評価されている。ベトナム国内の消費者の投票で選ばれる「信頼できる製品/サービスTOP100」にも選出(2020年)された。

Oriflameは、スキンケア、メイクアップ、ヘアケア、フレグランス、ボディケアといった多岐にわたる製品ラインを展開しており、特に美容と健康に関心の高い層をターゲットにしている。製品には、自然派成分を重視したシリーズが多く、環境に配慮したパッケージや持続可能な製品ラインも増加している。

出典: https://www.oriflame.vn/

ベトナムの化粧品業界 業界地図はこちら!

FAQ

ベトナムの化粧品市場は今後どのように拡大すると予測されていますか?

ベトナムの化粧品市場は2025年から2033年にかけて年平均成長率5.3%で拡大し、2033年には28億ドルに達すると予測されています。

ベトナムの主要化粧品メーカーについて教えてください。

ベトナムの主要化粧品メーカーには、ローカル企業のコクーン・オリジナル・ベトナム、サイゴン・コスメティクス、M.O.Iコスメティクス、レモネード・コスメティクス、サオタイ・ズオン、ランハオ・コスメティックス、Treatment Cosmeticsなどがあります。

コクーン・ベトナムの特徴は何ですか?

コクーン・ベトナムは、2013年に設立されたビーガンかつクルエルティフリー(動物実験なし)の製品を提供するブランドで、自然由来の成分を使用し、ベトナム全土の主要都市で販売されています。

サイゴン・コスメティクスのブランド戦略は何ですか?

サイゴン・コスメティクスは、多彩なブランド展開と品質管理に注力し、国内外20か国以上に輸出しています。特に「ミスサイゴン」ブランドは、ベトナム女性の伝統的な美しさを象徴し、国際的な観光客にも支持されています。

外資系企業の中で特に注目される化粧品メーカーは何ですか?

外資系企業では、フランスのL’OréalやスウェーデンのOriflame、アメリカのP&G、イギリスのUnilever、そして日本の資生堂やロート製薬などが市場で重要な役割を果たしています。それぞれが多様なブランドを展開し、海外からの信頼も厚いです。

投稿者アバター
ファム ティ ミン タム Vietnam-Based Industry Analyst
ハノイ在住のベトナム人。名古屋大学にて文部科学省奨学金の日研生として留学経験を持ち、日越の翻訳・通訳や日本語教育、日系企業での実務経験を活かして情報発信を行っている。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次